【板前レシピ】豚鼻(ハナブク)/下処理/下ごしらえ/食べ方

豚の鼻!?見た目のインパクト以上の旨さ!【下処理/下ごしらえ】はもちろん!【豚鼻/食べ方】など徹底解説!

豚鼻(ハナブク)について

沖縄県では、馴染み深い食材と言えるが、全国的に馴染みが薄いと思われる食材。

一部、例をあげると豚肉の部位を沖縄の方言で、

【ミミガー】とは豚の耳

【チラガー】とは豚の顔の皮

【ハナブク】とは豚の鼻(豚の鼻先の肉/鼻先部分の肉)

豚鼻(ハナブク)/味わい/食感

下処理/下ごしらえを済ませることで、クセや臭みもなく、コラーゲンも豊富で、弾力性がありプルプルとした食感をしている。

豚鼻を温かい状態で食べると、適度な弾力と、肉汁が口に広がるような、豚鼻ならではの独特な食感や、味わいを楽しむことが出来る。

また、冷ますと、弾力性が増しコリコリとした食感というよりは、ゴムのようなムニュムニュとしたような食感になる。

噛みごたえを求める場合など、違った食感や、味わいを楽しむことが出来る。

また、煮込むことでとろっと、とろけるような食感になる。

一つの食材(豚鼻)で、様々な食感や味わいを楽しむことが出来る。

豚鼻(ハナブク)の説明はこれくらいにして。

えっ?豚の鼻を食べるの!?

そもそも食べれるの?

クセや臭いが強そうで、無理。

見た目が強烈過ぎて、口に入れる勇気がありません。

なんて方がいるとかいないとか。

※チラガーに馴染みがない方や気になるけど、近くに売ってない方など、参考までにこちらをご覧ください。

ちょっと待った!

確かに、そのままの状態の豚鼻は、脂っぽくクセや臭みもあるのですが、

しっかりとした下処理/下ごしらえを済ませた、豚鼻は驚くほどにクセや臭みがなく、

プルプル食感のあっさりとした味わい!

それでいて、噛むと肉汁が口に広がるような感覚!

何とも不思議な魅力が溢れる、食材でございます。

見た目のインパクトが霞むほどの、旨さに驚くこと間違いなし!?

そこで今回!

豚鼻(ハナブク)のクセや臭み、脂っぽさを取り除く、こだわりの【下処理/下ごしらえ】や【食べ方】について、解説していこうと思います。

※豚鼻(ハナブク)/参考画像
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豚鼻(ハナブク)/下処理/下ごしらえ

1 ボールなどに豚鼻を入れ、塩少々と酒少々を振りかける。
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2 豚鼻に塩と酒を擦りつけるように、しっかりと揉む(揉み洗い)。
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3 揉み洗いを終えたら、水気を切る。
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4 鍋に豚鼻と水を入れ、火にかけ沸かす。
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5 沸く途中、アクが浮いてきたら丁寧にすくい取る。
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6 湯が沸いたら、湯を切る(茹でこぼす)。

※沸いたら湯を切るを2回~3回繰り返す。

コツ!ポイント!

※数回茹でこぼすことで、余分な脂や臭いをかなり、取り除く(落とす)ことが出来る。
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7 数回、茹でこぼし終えたら湯を切る。
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8 ネギの青い部分、生姜スライス(皮つき可)、好みで皮を剥いたニンニク(画像のニンニクは包丁を使い潰しています)を用意する。

※画像では、ネギ青い部分を他の料理に使ってしまったため、ネギの端の部分などを使っています。
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9 鍋に豚鼻、水、酒少々、ネギ、生姜スライス、ニンニクを入れ、火にかけ沸かす。
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10 途中アクが浮いてきたら、丁寧にすくい取る。
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豚鼻(ハナブク)/茹で方/茹で時間/目安

 

 

11 沸いたら、グツグツではなく、沸いた状態を維持する程度に、火力を調整して火にかける。

茹で時間/目安

30分程度でプルプルとした弾力を感じる食感。

60分程度でとろっとした、若干の弾力を感じる食感。

コツ!ポイント!

※茹で時間を延ばすことで、更にとろっとした豚鼻をお楽しみ頂けます。

ただし、下処理の段階で、茹で時間を長くし過ぎてしまうと、豚鼻が溶け(形が崩れるなど)見栄えが悪くなってしまうので、注意すること。

※個人的な茹で時間の目安で、好みや状況などで、表現や感想が異なる。

次の工程で、食感を確認する方法を解説していますので、そちらをご覧ください。
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豚鼻(ハナブク)/好みの硬さ(茹で具合)/確認/方法

12 よく茹で加減を確認するときに、

竹串を刺すなどの方法があるが、大根などを確認するには、適した方法と言えるが、豚鼻の茹で具合(硬さ)や食感を確認する方法に、適しているとは思わない。

豚鼻の茹で具合や食感を確認する場合、ある程度の時間茹でたら、触ってみる。

好みの食感を確認するには、端を少し切り落とし、食べて味をみる(食感を確認する)のが、最も適した方法と言える。
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※30分程度、茹でた豚鼻の様子。
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※見た目のインパクトを活かして、盛り付ける場合など、裏側の一部を切り落とし、味をみる。

裏側を切り落とし、味をみることで、盛り付けの見栄えを損なわず、確認することが出来る。
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※60分程度茹でた豚鼻の様子。

画像では、違いが分かりずらいが、味をみると食感が、かなりとろっとした状態に、仕上がっている。f:id:chippy55:20210801145249j:imagef:id:chippy55:20210801145316j:image

豚鼻(ハナブク)/冷まし方

13 好みの茹で具合になったら、湯を切り、盆ザルなどに乗せ自然に冷ます。

自然に冷ますことで、余分な水気を飛ばすことが出来る。

コツ!ポイント!

※画像では、見た目を意識して重ねた感じで、盆ザルに並べていますが、豚鼻が重ならないように、並べ冷ますこと。

※そのままの状態で冷ますと、表面が乾いてしまうので、水に濡らしたサラシなどをきつく絞り、豚鼻の上にかぶせる。

表面が乾くことを防ぐことが出来る。
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豚鼻(ハナブク)/保存方法

14 冷ました豚鼻を一つずつラップでくるみ、タッパーなどに入れ、冷蔵庫に入れる。

豚鼻の下処理/下ごしらえの完成。

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豚鼻(ハナブク)/食べ方

下処理を済ませた、豚鼻を刻み和え物にする。f:id:chippy55:20210801225939j:image

刻んで野菜などと炒める。

見た目のインパクトを活かして、刻まずに焼く。f:id:chippy55:20210801230017j:image

煮付けるなど、様々な料理をお楽しみ頂けます。f:id:chippy55:20210801230052j:image

見た目のインパクトはもちろん!

クセや臭みを取り除いた、豚鼻はとにかく旨い!

この機会に是非お試しください。

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それでは皆様、お付き合いありがとうございました!

また、宜しくお願いいたしますぅ。