色鮮やかに仕上げる!旨みを引き立たせる!料理に合わせた【茹で方/冷まし方】【筋の取り方】などまとめて徹底解説!
インゲン/サヤインゲンについて
インゲン/インゲンマメ/由来
隠元/隠元禅師(いんげんぜんじ)が日本に持ち込んだことが、インゲンの由来とされている。
隠元禅師が亡くなった4月3日/命日にちなんで、
インゲン豆の日/インゲンの日とされる。
インゲン/漢字/書き方/読み方
隠元(インゲン)、隠元豆(インゲンマメ)、鞘隠元(サヤインゲン)
いんげん/さやいんげん/いんげん豆/違い
まず、インゲンとサヤインゲンの違いについてですが、簡単に言うと【同じ】。
一般的にサヤインゲンとは、サヤを/サヤごと食べられる、品種。
サヤインゲンを略した呼び名が【インゲン】
サヤインゲンとインゲン豆とは別物で、サヤではなく熟した豆を食べる。
こちらが【インゲン豆】
インゲン/旬
6月~9月(夏)
インゲン/主な産地
千葉県、福島県、鹿児島県
インゲン/サヤインゲンについての説明についてはこれくらいにして。
インゲンの茹で方?冷まし方?
一緒じゃないの?
インゲンはインゲンでしょ。
味や見栄えなんて変わらないよ。
なんて方がいるとかいないとか。
ちょっと待った!
いやいや。
インゲンの茹で時間や茹で方、冷まし方などを変えることで、見た目や食感、味わいに違いが出る!
料理に合わせてインゲンを茹であげることで、
料理の仕上がりに大きな違いが出るんです!
そこで今回!
煮物の青味やおひたしなど、色味を活かす場合の茹で方や冷まし方。
和え物、ごま和えなど、水気を飛ばし、インゲンの旨みを引き立たせる、茹で方や冷まし方。
について解説していこうと思います。
- 色鮮やかに仕上げる!旨みを引き立たせる!料理に合わせた【茹で方/冷まし方】【筋の取り方】などまとめて徹底解説!
インゲン/下処理/下ごしらえ/筋の取り方
1 インゲンに筋がついているか確認する。
筋がついているようなら、ヘタを指で摘まんで、筋に向かって折り、そのまま筋を切らないように、先端まで優しく引っ張るようにして、サヤから筋を取り除く。
コツ!ポイント!
※人それぞれ好みや考え方、やり方が異なる。
インゲンの筋は必ず取るなど、それらを否定する訳ではありません。
個人的にインゲンに、硬い筋がある場合は取ることをオススメいたしますが、
一度、茹でたインゲンを食べてみて、確認すれば分かると思うが、筋なしの品種やインゲンが若く筋が気にならない場合など、
わざわざ切り目を入れたり、無理に取り除こうとして、かえって見栄えが悪くなってしまったり、傷つけてしまう恐れがある。
必ずしも筋を取り除く必要はないと考える。
一度、茹でたインゲンを食べてみて、筋を取るか取らないかは、好みに合わせてお試しください。
2 筋があるようなら、反対側も同様に筋を取り除く。
インゲン/茹で方
3 鍋またはフライパンに水、塩少々を入れ火にかけて沸かす。
沸いたらインゲンを入れ茹でる。
※インゲンの鞘(さや)表面の産毛(うぶ毛)が気になるようなら、
まな板にインゲンを置き、塩を振りかけて、手でインゲンを転がす(板ずり)ように、擦ることで、産毛を取り除くことが出来る。
※解説では、その後、切り揃えて盛り付けことなどを想定し、インゲンを切らずに、茹でていますが、
鍋の大きさや、好みの大きさに、合わせてインゲンを切ってから茹でても問題ありません。
インゲン/茹で時間/目安
色止めする/色鮮やかに仕上げる場合
茹で時間/目安
1分半/90秒(硬め)~2分半/150秒(柔らかめ)
インゲンの旨みを引き立たせる場合
茹で時間/目安
1分/60秒(硬め)~2分/120秒(柔らかめ)
コツ!ポイント!
※色味を活かす場合、旨みを引き立たせる場合、とで冷まし方に違いがある。
そのため、茹で時間に違いをつける必要がある。
ただし、インゲンの大きさなどの違い、好みや硬さなどの感じ方などに関しては、人それぞれ異なる。
茹で時間に関しては、参考/目安に考え、好みに合わせて調整することをオススメ致します。
※インゲンが重なったまま茹でてしまうと、茹で具合にムラが出る原因になる。
インゲンを沸かした湯に入れ、そのまま茹でるのではなく、箸などを使い、重ならないようにする。
ひっくり返すなどして、全体にまんべんなく火が通るように、茹であげること。
インゲン/料理に合わせた冷まし方/違い
インゲン/色止め/おひたし/青味/などに適した冷まし方
4 茹で終えたインゲンを冷水(氷水)に落とし、一気に冷まして色止めする。
コツ!ポイント!
※茹で時間が異なる(長く茹でる)理由として、色止めする場合、冷水を使い一気に冷ますので、余熱で火が通らないことから。
※冷水を使い一気に冷ますことで、色鮮やかに仕上げることが出来る(色止め)。
冷水に氷を入れることで(氷水)、茹でたてのインゲンを入れても、水温が上がるのを抑え、インゲンを一気に冷ますことが出来る。
インゲン/和え物/ごま和えなどに適した冷まし方
4 茹で終えたインゲンを盆ザルなどに乗せ、
全体にまんべんなく、薄く塩を振りかけ(振り塩)、
自然に冷ます。
コツ!ポイント!
※色止めする場合と、茹で時間が異なる(短く茹でる)理由として、冷水を使い一気に冷ますのではなく、自然と冷ますので、余熱でインゲンに火が通ることから。
※軽く塩を振る(振り塩)ことで、インゲンに適度に塩気が入る。
余分な水気を抜くなどの意味がある。
インゲン/メリット/デメリット/仕上がりの違い/適した料理
冷水(氷水)を使い、色止めしたインゲン
メリット
色鮮やかに仕上げることが出来る。
デメリット
冷水を使い色止めしているので、水っぽくなってしまう。
適した料理
インゲンそのものの色味を活かした、おひたしや煮炊き物の、青味として使う料理に適している。
盆ザルなどを使い、塩を振りかけ(振り塩)、自然に冷ましたインゲン
メリット
軽く塩を振り自然に冷ますことで、余分な水気を飛ばし(水気を抜き)、インゲンの旨みが凝縮(旨みが増す)される。
適度な塩気が入ることで、甘みを引き立たせる。
デメリット
色止めしていないので、色味が悪くなってしまう。
適した料理
色味を損なう分、旨みを引き立たせたインゲンは、インゲンそのもの色味を活かす、おひたしや煮炊き物の、青味として使う料理ではなく、
余分な水気を嫌う、ごま和え、和え物に適している。
※画像左が自然に冷ましたインゲン/画像右が冷水(氷水)を使い色止めしたインゲン
インゲン/食べ方/について
異なる方法で茹でた/冷ましたインゲンは、そのまま食べるのはもちろん。
鰹節(削り節)や醤油をかけて食べる。
サラダ感覚でドレッシングをかけて食べる。
マヨネーズをつけて食べるなど、どちらも美味しくお召し上がり頂けます。
インゲン/おひたし/ごま和え/レシピ/作り方
※インゲン/おひたし/ごま和え/レシピ/作り方に関しては、
以前、解説している、ササゲ/十六ササゲ/おひたし/ごま和え/作り方と同様の方法で、美味しくお召し上がり頂けますので、詳しくはこちらをご覧ください。
料理に合わせて、仕上げ方を変える!
ちょっとしたことで、普段何気なく作っていた料理が驚きの旨さに!?
この機会に是非、お試しください。
様々な野菜や魚介/肉/各種ホルモンなどの下処理/下ごしらえ/レシピ/食べ方
それでは皆様、お付き合いありがとうございました!
また、宜しくお願いいたしますぅ。