【板前レシピ】山形【だし】/作り方

山形の郷土料理!【だし】が旨すぎる!こだわりの絶品!山形の【だし】/レシピ/作り方/食べ方などまとめて徹底解説!

山形だしについて

【だし】とは

山形県の郷土料理。

鰹出汁などとは異なり、夏野菜などを刻み醤油などで味つけしたもの。

一般的に茄子、オクラ、みょうが、きゅうり、などの野菜を使ったものが多いが、

これといった決まりがある訳ではなく、野菜などを好みに合わせて使うことで、様々な【だし】を作ることが出来る。

【だし】語源/由来

はっきりとした、語源/由来は分かっていないようで、出汁のように様々な料理に使える。

他の食材を引き立てる。

サッと提供出来る(出す/出せる)などの理由から

【だし】となったとされる。

山形の【だし】についての説明はこれくらいにして。

だし?出汁のこと?なんか違うの?

この間、食べたけど旨かったなぁ。

けど、家で作るとなると、難しいんだろうな。

なんて方がいるとかいないとか。

ちょっと待った!

山形の郷土料理【だし】が、とにかく旨くて!

【だし】と言っても、【出汁】ではなく、

様々な野菜を刻んで混ぜ合わせる。

好みに合わせて、昆布や削り節などを合わせたもので、これが暑さで食欲が落ちてしまう、夏場なんかに最高!なんです。

もうね。食欲が落ちたことなんて忘れてしまいます。

作るのが難しい?そんなこと全然ありません!

野菜を刻んで、好みに合わせて削り節や昆布を一緒に混ぜる!

無理矢理、難しいところを教えて!と聞かれたら、

うーん。野菜を刻むことかな。

と、答えに困るくらい、

ご家庭でも、気軽にお楽しみ頂けるかと思います。

そこで今回!

暑い!夏場に最高!

野菜の下処理/下ごしらえ/刻み方/切り方はもちろん!

激旨!絶品!こだわりの【だし】の作り方!

など、まとめて解説していこうと思います。

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だし/作り方

1 野菜を洗い水気を切る。

今回使用した野菜/食材

茄子/大きめ2本

きゅうり/2本

大葉/10枚

みょうが/3

がごめ昆布/適量

※がごめ昆布がなければ、刻み昆布などでも代用可能です。

昆布を使うか使わないかは、好みに合わせてお試しください。

鰹節(削り節)/適量

※目安程度に考え、好みに合わせた分量をお試しください。

コツ!ポイント!

※長芋や生姜が好きだから入れてみよう!など、好みに合わせて色々とお試しください。

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野菜/切り方/刻み方

※解説では、スッと口に入るような、仕上がりを想定し、細かく刻んで(みじん切り)います。

※大きめに、さいの目(コロ)に切るなど、好みに合わせた切り方をお試しください。

茄子(なす)/みじん切り/刻み方

2 茄子のヘタを切り落とす。

または、削ぐように切る。

コツ!ポイント!

削ぐように、ヘタを取り除くことで、無駄なく茄子を使うことが、出来る。

好みに合わせて、お試しください。

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3 茄子を切る。

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4 切った茄子を画像のように、縦に揃えるように置く。

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5 縦に細く切っていく。

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6 縦に切った茄子を横向きに置きかえる。

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7 細かく切っていく。

コツ!ポイント!

※この時点で、細かさ(大きさ)を揃えなければならないと、神経質に刻む必要はない。

気軽に刻んでいき、切り終えて粗い部分があれば、その部分を包丁で叩くようにして、細かく刻めばよい。

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8 刻んだ茄子を水にさらし、アクを抜く。

コツ!ポイント!

※茄子はアクが強く、切って置いておくと色が変わってしまう。

アク抜きも兼ねて、先に茄子を刻み、水にさらしておく。

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胡瓜(きゅうり)/みじん切り/刻み方

 

 

9 きゅうりの両端を切り落とす。

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10 ヘタ側の皮の厚い部分はエグミが強い。

画像のように、ぐるりと一周、皮を剥く。

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11 きゅうりを先程の茄子と同様の手順で、細かく刻む。

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12 刻み終えた、きゅうりをボールに入れる。

※今回、胡瓜(きゅうり)の下処理/下ごしらえ/色出し/色止めなどしていませんが、胡瓜の下ごしらえなどについて詳しくは、こちらをご覧ください。

胡瓜(きゅうり)/下処理/下ごしらえ

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コツ!ポイント!

※刻んだ野菜などを全て混ぜ合わせるので、大きめのボールを使う。

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大葉/みじん切り/刻み方

13 大葉の茎部分を切る。

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14 画像のように、大葉を丸める。

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15 細く切っていく。

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16 向きを横に置きかえ、刻む。

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※刻み終えた、大葉の様子。

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17 細かく刻んだ大葉をボールに入れる。

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茗荷(みょうが)/みじん切り/刻み方

 

 

18 みょうがの根元(切り口の変色/乾いた部分)を少し切り落とす。

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19 みょうがを縦に薄く刻む。

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20 向きを横に置きかえる。

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21 細かく刻む。

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22 刻み終えた、みょうがをボールに入れる。

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オクラ/下処理/下ごしらえ

23 ヘタの部分を少し切り落とし、ガクの硬い部分をぐるりと、一周剥き取る。

※生のままのオクラをそのまま使う(好む)方は、オクラ/みじん切り/刻み方へお進みください。

※オクラの下処理/下ごしらえについて、詳しくはこちらをご覧ください。

オクラ/下処理/下ごしらえ 

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24 オクラに塩を振りかける。

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25 オクラをまな板に擦りつけるように、手を端から端まで移動させながら、オクラを転がす(板ずり)。

板ずりすることで、オクラの表面にある産毛を取ることが出来る。

板ずりがやりずらいようなら、オクラを持ち、指で塩を擦りつけるように、産毛を落としてもよい(塩ずり/塩もみ)。

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26 板ずりを終えたオクラの塩をつけたままにする。

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オクラ/色出し/色止め

27 鍋に水を入れ火にかけ、湯を沸かす。

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28 塩をつけたまま、オクラを鍋に入れサッと茹でる。

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※菜箸などを使い、オクラ全体にまんべんなく均等に火が通るように、混ぜる。

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29 氷水にオクラ入れ、一気に冷まし色止めする。

しっかりとオクラを冷ましたら、水気を切る。

しっかりと水気を拭き取る。

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オクラ/みじん切り/刻み方

30 オクラ刻む。

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30 刻んだオクラを包丁で、叩くようにして、細かく刻む。

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※細かくみじん切りにしたオクラの様子。

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31 細かく刻んだオクラをボールに入れる。

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32 水にさらしておいた茄子の水気を切る。

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だし/漬け地/作り方

 

 

33 煮切った酒、みりん、濃口醤油を鍋に合わせ入れ、火にかける。

漬け地/割合/目安

煮切り酒2、煮切りミリン1、濃口醤油1

※甘めが好みなら、砂糖足すなど調整する。

※先に酒とミリンを煮切らず、合わせても煮切る(アルコールを飛ばす)ことは出来る。

煮切り方について、詳しくはこちらをご覧ください。

酒/ミリン/煮切り方/アルコールの飛ばし方 

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※漬け地に、土佐醤油や刺身醤油などを使っても、美味しくお召し上がり頂けます。

土佐醤油や刺身醤油の作り方について、詳しくはこちらをご覧ください。

土佐醤油/刺身醤油/作り方 

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コツ!ポイント!

※漬け地に関しては、めんつゆなど、好みに合わせてお試しください。

※煮切っていない、酒とミリンを濃口醤油を合わせた場合、沸かしたまま1分~2分程度、火にかけることで、アルコールを飛ばすことが可能です。

解説では、酒とミリン煮切って(アルコールを飛ばしてから)から、濃口醤油と合わせて火にかけています。

理由として、合わせてから、煮切る場合、沸かしてから数分火にかける必要がある。

※アルコールを引火させ一気に飛ばす(煮切る)方法もあるが、初めての方やご家庭で煮切る場合、万が一のことを考えると、オススメ致しません。

その分、漬け地が詰まって想定していた味とのズレが出てしまう。

鍋肌が焦げついてしまうなどの恐れがあるなどの理由から、予め煮切った酒、ミリンを合わせることをオススメ致します。

好みに合わせて、お試しください。

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※途中、アクが浮いてきたら、しっかりとアクをすくい取る。

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34 漬け地が沸いたら火を止め、ボールなどに移しかえ、しっかりと冷ます。

コツ!ポイント!

※氷水(冷水)を入れたボールに重ねて一気に冷ましてもよい。

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茄子(なす)/水気を切る方法/味馴染みを良くする方法

35 水気を切った茄子に、漬け地を少量合わせる(地洗い)。

コツ!ポイント!

※水にさらしてアク抜きをした茄子には、水気が多く残っている。

そのまま合わせると、余分な水気が入ってしまい、味が薄まり、水っぽくなってしまったり、日持ちしなくなってしまう。

一度、漬け地を茄子に絡ませる(地洗い)することで、余分な水気を落とすことができる。

味馴染みをよくすることができる。

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※少量の漬け地を入れた様子。

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36 ヘラなどを使い、茄子に漬け地を絡ませるように、しっかりと混ぜる。

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※画像のように、余分な水気が抜ける。

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37 しっかりと、茄子と漬け地を絡ませるように、混ぜ合わせたら(地洗い)、水気を切る。

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※地洗いを終えた茄子の水気を切った様子。

このように水気が抜け、漬け地がかなり薄まる。

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38 地洗いを終え、水気を切った茄子をボールに入れる。

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39 鰹節(削り節)を適量ボールに入れる。

コツ!ポイント!

※個人的に、鰹節(削り節)を【だし】に使う場合、混ぜ合わせる。

鰹節(削り節)を使うか使わないかはもちろん。

鰹節(削り節)を使う場合、混ぜずに仕上がりに振りかけるなど、好みに合わせてお試しください。

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40 がごめ昆布を適量、ボールに入れる。

コツ!ポイント!

※がごめ昆布は、【とろみ/ぬめり】が強く、

個人的に【だし】を作る場合、口当たりや仕上がりなどを考慮して、好んで使用する。

昆布を使う。使わないはもちろん。

必ずしも、がごめ昆布を使わなければ、ならないという訳ではないので、刻み昆布など好みに合わせてお試しください。

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※材料を全てボールに入れた様子。

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だし/合わせ方/仕上げ

 

 

41 全てボールに入れたら、漬け地を適量入れる。

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42 漬け地を入れ、ヘラや菜箸などでしっかりと混ぜ合わせる。

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※混ぜ終えた様子。

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43 混ぜ終えた【だし】をタッパーなどに移しかえ、冷蔵庫に入れる。

漬け時間/目安

2時間程度、漬けて味を馴染ませる。

※混ぜ合わせて、すぐに食べても美味しくお召し上がり頂けます。

漬け時間は目安程度に考え、好みに合わせてお召し上がりください。

コツ!ポイント!

※個人的には、2時間程度、冷蔵庫に入れ味を馴染ませ、冷たい状態の【だし】を好む/オススメ致しますが、

サッと野菜を刻んで、醤油などをかけて直ぐに食べるのはもちろん。

一晩程度しっかりと漬けても美味しくお召し上がり頂けます。

漬け時間/漬かり具合に関しては、好みや状況に合わせて、お試しください。

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だし/盛り付け/食べ方

44 器に【だし】を盛り付けて完成。

コツ!ポイント!

※そのまま食べるのは、もちろん。

そうめん、冷奴、納豆、ごはんなどに、かけて食べるなど様々な食べ方をお楽しみ頂けます。

好みに合わせて、色々とお試しください。

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くぅ~!旨すぎる!!

想像を軽く上回る、衝撃の旨さ!

【だし】!

この機会に是非お試しください。

様々な野菜や魚介/肉/各種ホルモンなどの下処理/下ごしらえ/レシピ/食べ方

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それでは皆様、お付き合いありがとうございました!

また、宜しくお願いいたしますぅ。