【板前レシピ】カマスの刺身や炙り(あぶり)/レシピ/作り方

カマスの刺身や炙り(あぶり)のレシピ/作り方、刺身や炙りの切り方(切りつけ方)など、まとめて徹底解説!

カマスって干物や塩焼きで食べるんじゃないの?

カマスの刺身って旨いの?

カマスの炙りって旨いの?

カマスの刺身ってどうやって切るんだろう?

カマスの炙りの作り方や切り方は、どうするんだろう?

なんて方が、居るとか居ないとか。

ちょっと待った!

いやいや。確かにカマスの干物や塩焼きは旨い。

が、しかし。

カマスの刺身や炙りが、これまた旨い!

そこで、今回!

カマスの刺身や炙り(あぶり)の作り方、

カマスの刺身や炙りの切り方(切りつけ方)、

盛り付け方や食べ方など、まとめて解説していこうと思います。

f:id:chippy55:20221022064857j:image

 

 

カマスの刺身/作り方

1 カマスを捌き(おろし)、おろした身の骨を抜くなどの処理を済ませる。

※カマスの捌き方/おろし方や骨の抜き方について、画像つきで解説した記事がありますので、詳しくはそちらをご覧ください。

カマスの捌き方/おろし方

itamae-recipe.com

骨(小骨)の抜き方

itamae-recipe.com

カマスの捌き方の流れ

(1)ウロコを取る(落とす)。

(2)頭を落とし、腹を開いて内臓を取り除く。

(3)流水を当て、残った内臓や血合をしっかりと落とし、水気を拭き取る。

(4)水洗いを済ませたカマスを三枚におろす。

(5)おろし終えた身(上身/下身)の腹骨を切り外す。

(6)おろし終えた身(上身/下身)の骨を抜く。

f:id:chippy55:20221022101047j:image

カマス/皮の引き方/取り方(1)

1 尾側を左に向けて置き、尾側の端付近の身に、

包丁で皮一枚残すように、切り目を入れる。

2 片方の手で、皮の端を押さえ(摘まみ)、

切り目から包丁を入れる。

包丁をピタリと皮に当て、皮に沿わせるように、頭側に向かって皮を引いていく。

コツ!ポイント!

※包丁の刃を外に向けて(自分から包丁を離すように)、皮を引く皮の取り方(引き方)を外引きという。

また、包丁の刃を内(自分側)に向けて、皮を引くやり方を内引きという。

※カマスのように、皮の薄い(皮が切れやすい)魚の皮を引く場合、外引きで皮を上手く引くには、

慣れが必要になる。

カマスの皮を引くとき、外引きでは上手く皮を引けない。

難しいと感じるのであれば、下記にある皮の引き方をお試しください。

※包丁は、皮にピタリとつけるようにすること。

皮から包丁を浮かせると、皮と一緒に身も引いてしまう。

また、包丁の刃を皮に向けてしまうと、皮を切ってしまう。

f:id:chippy55:20221022101417j:image

※カマス/皮の引き方/取り方(1)

外引きで、皮を引き終えた様子。

f:id:chippy55:20221022101731j:image

 

 

カマス/皮の引き方/取り方(2)

1 尾側を右に向けて置く。

コツ!ポイント!

※(2)の皮の引き方は、尾側の端の皮を押さえ(摘まみ)内側に向かって、皮を引く一般的な内引きとは、少し異なる内引きといえる。

カマスのように皮が薄く、皮が切れやすい魚の皮を引く場合、初めての方や魚の扱いに慣れていない方など、皮を押さえて(摘まむ)皮を引くと、

包丁で皮を切ってしまうだけでなく、

皮を押さえようと、強く皮を引っ張ってしまうなどが原因で、皮を切ってしまう。

f:id:chippy55:20221022101449j:image

2 尾側の端付近の身に包丁で、皮一枚残すように切り目を入れる。

f:id:chippy55:20221022101508j:image

3 皮一枚残すように入れた、切り目に包丁を入れ、皮にピタリと包丁をつける。

f:id:chippy55:20221022101530j:image

4 皮を押さえず(片方の手で皮を摘まむなどせず)に、包丁をまな板(皮)から浮かせないよう注意して、上下(奥、手前)に動かしながら、頭側に向かって皮を引いていく。

コツ!ポイント!

※片方の手で、皮を押さえなくて大丈夫なの?

と、感じる方も居るかとは思うが、

カマスの皮を引くとき、皮を手で押さえなくても、

皮がピタリとまな板につくような状態になり、

皮がズレてしまうなどせずに、

皮を切らずに引くことができる。

皮を押さえたり、摘まんだりせずに皮を引くことで、皮が切れずらく、身に皮を残さず、皮を取り除くことができる。

f:id:chippy55:20221022101554j:image

※皮を押さえずに、皮にピタリと包丁を当て、上下に動かしながら、頭側に向かって皮を引いている途中の様子。

f:id:chippy55:20221022101613j:image

※下画像のように、まな板にピタリと皮がはりついたような状態になり、皮を手で押さえなくても、

皮がズレるなどせずに、皮を引くことができる。

f:id:chippy55:20221022101641j:image

※皮を引き終えた様子。

f:id:chippy55:20221022101706j:image

 

 

カマスの刺身/大きさを揃えやすくする方法/切り方(切りつけ方)

1 カマスの皮目(皮側)を上に向けて置き、そのまま真っ直ぐ好みの大きさに切る。

コツ!ポイント!

※慣れてしまえば、大きさを揃えて、端から切ることもできるが、

初めての方や、慣れていない方など、端から大きさを揃えて切ったつもりでも、

最後に残った切り身が、大きくなってしまったり、小さくなってしまったり、

切り身の大きさにズレやバラつき出てしまう。

例えば、四等分や六等分に、大きさを揃えて切る場合、

そのまま端から切っていくのではなく、

イメージとしては、

大きさを揃えて切る(対象となる)、

カマスを小さくしてから、等分に切ることで、

目測(目安)をつけやすくすることができる。

まず、カマスを半分(真ん中)に切る。

その後、半分に切ったカマスを二等分、

三等分に切ることで、大きさにズレが出にくく、

揃えて切ることができる。

好みに合わせてお試しください。

※下画像/半分に切っている様子。

f:id:chippy55:20221022101957j:image

※半分に切った片側の身を半分に切っている様子。

f:id:chippy55:20221022102022j:image

※半分に切った、もう片方の身も同様に切る。

このように、大きさを揃えて切る対象を

小さくすることで、目測(目安)をつけやすくすることができる。

しっかりと切り揃えることで、カマスの刺身を

見栄えよく仕上げることができる。

f:id:chippy55:20221022102045j:image

 

 

カマスの刺身/盛り付け/食べ方

1 器に、大葉を敷き見栄えよく、カマスの刺身を盛り付ける。

好みでわさびを適量、手前に盛り付ける。

コツ!ポイント!

※解説では、メインとなるカマスの刺身をシンプルに盛り付けているが、季節に合わせたあしらい(掻敷/かいしき)、葉(仮に、口に入れてしまったとしても害のない葉)などを盛り付けてもよい。

ただし、メインとなるのはカマスの刺身。

メインが引き立つよう、バランスを考えて盛り付けること。

食べ方としては、好みで土佐醤油(刺身醤油)、醤油をつけて食べる。

※土佐醤油(刺身醤油)について、詳しくはこちらをご覧ください。

土佐醤油/刺身醤油の作り方

itamae-recipe.com

f:id:chippy55:20221022102111j:image

 

 

カマスの炙り(あぶり)/作り方

1 バットなどに、カマスの皮を上に向けて並べ置く。

f:id:chippy55:20221022102308j:image

2 皮全体に塩を軽く(薄く)均一に振りかける。

f:id:chippy55:20221022102141j:image

3 バーナーで皮を炙る。

f:id:chippy55:20221022102218j:image

4 全体に適度な焼き色(焼き目)つけるように、皮を焼きあげる。

コツ!ポイント!

※皮をバーナーで炙る。

または、皮に火を当て皮を焼くなどして、

カマスに限らず、皮の薄い魚など、

皮を香ばしく焼きあげ、炙り(あぶり)にすることで、刺身とはまた違った味わいを楽しむことができる。

f:id:chippy55:20221022102334j:image

5 キンキンに冷やした冷水(氷水)に、皮を焼いたカマスを入れ、一気に冷ます。

コツ!ポイント!

※皮を焼いたカマスを冷まずに、そのまま食べても、

また違った、カマスの炙りを味わうことができる。

冷水を使い、しっかりと冷ます理由としては、

余熱が身に入らないようにするため。

好みに合わせて、お試しください。

f:id:chippy55:20221023191500j:image

6 しっかりと冷ましたら、布巾やキッチンペーパーを使い、しっかりと水気を取り除く。

f:id:chippy55:20221022102358j:image

※キッチンペーパーで、カマスの炙りを挟むように、

水気を取り除いている様子。

f:id:chippy55:20221022102421j:image

 

 

カマスの炙り(あぶり)/切り方(切りつけ方)

※下画像/カマスの炙り(あぶり)皮側

f:id:chippy55:20221022102448j:image

1 カマスの炙りの皮側を下に向け、斜めに角度をつけるように置く。

コツ!ポイント!

※横に向けて真っ直ぐに切っていく(削ぎ切りなど)ことが、

悪いという訳ではないが、

特に、カマスなどのような、細長い形をした魚を切

る場合、横に向けて置き、そのまま真っ直ぐに切っ

てしまうと、切り身が短くなり、一切れ一切れが、

小さな(細かな)切り身になってしまう。

斜めに角度をつけて置く。

斜めに角度をつけて切る。

などをすることで、切り身を大きく(長く)、

切ることができる。

好みに合わせてお試しください。

f:id:chippy55:20221022102508j:image

2 端を少し切り落とし、形を整える。

このとき、そのまま削ぎ切りを済ませるのではなく、身を切り外す直前で、寝かせて(倒して)いた包丁を立てて切り外す。

※端の部分を少し切り落としている様子。

f:id:chippy55:20221022102524j:image

※切り外す直前で、寝かせて(倒して)いた包丁を立てた様子。

f:id:chippy55:20221022102543j:image

※端の部分を切り終えた様子。

f:id:chippy55:20221022102557j:image

3 カマスに包丁(刃)を寝かせて(倒して)、当てる。

コツ!ポイント!

※身に厚みがある魚を切る場合、

真っ直ぐ切ったとしても、適度な大きさの切り身に、切ることができるが、

身の薄い魚を真っ直ぐに切ってしまうと、切り身一枚一枚が細かな(小さな)切り身になってしまう。

包丁を寝かせ(倒し)、削ぎ切りにすることで、切り身を大きく切ることができる。

f:id:chippy55:20221022102623j:image

4 包丁(刃)全体を使い、スーっと流す流すように、削ぎ切りする。

切り外す直前で、包丁を立て身を切り外す。

コツ!ポイント!

※切り方のイメージとしては、包丁をスーっと流すように、刃元付近から切り初め(身に包丁を入れ)、包丁(刃)全体を使い、切り外す直前で、

包丁を立て、刃先で身を切り外すように切る。

※包丁を寝かせた(倒した)まま、身を切り外すと、

断面が平らな切り身になる。

切り外す直前に包丁を立てて、身を切り外すことで、切り身の断面に段差をつけることができる。

切り身に段差(コバ)をつけることで、角が立ち(角をはっきりと目立たせる/角を際立たせる)、そのまま削ぎ切りにした、平らな切り身と、仕上がりに違いをつけることができる。

f:id:chippy55:20221022102650j:image

※包丁全体を使うように、スーっと流すように、

身を切り進めている様子。

f:id:chippy55:20221022102710j:image

※身を切り外す直前に包丁を立て、刃先を使うように、身を切り外している様子。

f:id:chippy55:20221022102727j:image

※身を切り外す直前に、包丁を立てコバ(切り身に段差をつける)をつけることで、

切り終わり部分の輪郭をはっきりと(際立たせる)、させることができる。

f:id:chippy55:20221022102743j:image

 

 

カマスの炙り(あぶり)/盛り付け方

1(1)器に大葉などを敷き、一枚、一枚、見栄えよく盛り付ける。

※例/切る→盛る→切る→盛る。

1(2)切りながら盛り付けのイメージに合わせて、盛り付ける分の切り身を整えて重ね置く。

器に敷いた大葉の上に、見栄えよく盛り付ける。

※例/切る→切り身を整えて重ね置く→切る→切り身を整えて重ね置く→盛り付ける分の切り身を整えて重ね置く→そのままの状態で、まとめて盛り付ける。

コツ!ポイント!

※盛り付ける量(器の数/枚数)が多い場合や、

器を置く(並べる)スペースがない場合などは、

先に、盛り付けに使う分を切りつける。

上記(2)のやり方。

※盛り付ける量(器の数/枚数)が少ない場合や、

一皿ずつ仕上げる場合、器を置く(並べる)スペースがある場合などは、上記(1)のやり方。

にするなど、好みや状況に合わせてお試しください。

※上記(1)切りつけながら一枚、一枚、器に盛り付けている様子。

f:id:chippy55:20221022102804j:image

※一枚、一枚、見栄えよく盛り付けた様子。

f:id:chippy55:20221022102818j:image

※カマスの炙りを全て削ぎ切りにせずに、切り方(切りつけ)を変えると、盛り付けに変化をつけることができる。

f:id:chippy55:20221022102832j:image

※皮側を上に、大きさを揃え、真っ直ぐに切りつけている様子。

f:id:chippy55:20221022102848j:image

※カマスの炙りを盛り付け終えた様子。

f:id:chippy55:20221022102924j:image

 

 

カマスの炙り(あぶり)/食べ方

※紅葉おろしやネギとポン酢。

ワサビと醤油や土佐醤油(刺身醤油)。

など、好みに合わせて、お試しください。

※ポン酢の作り方について、詳しくはこちらをご覧ください。

ポン酢の作り方

itamae-recipe.com

f:id:chippy55:20221022102939j:image

どうでしょうか?

うーん。

カマスは干物や塩焼きなどの焼き物も旨い!

が、しかし!

刺身や炙りもこれまた旨い!

この機会に是非、お試しください。

カマスの一夜干し(干物)/レシピ/作り方

itamae-recipe.com

様々な野菜や魚介、肉/各種ホルモンなどの下処理/下ごしらえ/レシピ/食べ方

itamae-recipe.com

itamae-recipe.com

itamae-recipe.com

おすすめ調理家電/調理器具

itamae-recipe.com

itamae-recipe.com

それでは皆様、お付き合いありがとうございました!

また、宜しくお願いいたしますぅ。