ホッキ貝の刺身が旨すぎる!ホッキ貝の捌き方はもちろん!綺麗な色の出し方、刺身の切り方などレシピ/作り方、食べ方など、まとめて徹底解説!
ホッキ貝とは
二枚貝で姥貝(ウバガイ)のこと。
ホッキガイは地方での呼び方で、
他にも様々な呼び名がある。
市場でも広く使われる呼び方として、
【北寄貝/ホッキ貝】と呼ばれる。
漢字/書き方/読み方
北寄貝/ホッキガイ
ホッキガイ/旬
産卵期間を禁漁としている地域もあるようだが、
年間を通して目にする。
旬については地域によって難しく、
冬~春とするところもあれば、産卵期を控えた5月頃とするところなど様々。
主な産地
北海道、青森県、福島県
食べ方
刺身、蒸し物、焼き物など様々
味わい
肉厚で、甘味が強く食感もよく美味しい。
ホッキガイについての説明はこれくらいにして
最近では、目にすることが多くなったホッキガイ!
でもこれ?どうやって殻を開けたら/むき方などはどうすれば良いんだろう?
刺身で食べるといっても下処理/下ごしらえはどうすればよい?
剥き方がわかっても...さばき方が分からない...
ホッキガイってあの先が赤い貝?
何であんな色してるんだろう?
あれはどうも好きになれない...
なんて、思った方がいるとかいないとか。
ちょっと待った!
それらの悩みまとめて解決いたします!
あの先が赤い貝もホッキガイですが、
あれは完全にボイルされていて、
どうも食感がごわつくような、
ホッキ貝の本来の味わいとは、程遠いいような、
いまいちな味わいと言いますか。
それが悪いと言っている訳ではないのですが、
新鮮なホッキガイの刺身とは、食感や味わいがかなり異なり、全くの別物といっても過言ではないので、ございます。
そこで、今回!
せっかく身近になった生のホッキガイ!
是非、刺身で味わっていただきたい!
当ブログで解説するからには、
ご家庭でも、しっかりとした下処理/下ごしらえを済ませて、美味しいホッキ貝の刺身を食べることができるよう、ホッキ貝をそのまま捌いて刺身にするだけではなく、生のホッキガイの刺身の食感や味わいをしっかりと活かし。
ホッキ貝の甘みなどの味わいを引き出し、自然で綺麗な色を引き出す方法(色出しのやり方)/殻の開け方(むき方)/さばき方/ホッキ貝の刺身の切り方や作り方、盛り付け方、食べ方など、
まとめて解説していこうと思います。
ホッキ貝の捌き方(さばき方)
ホッキ貝の殻の開け方(むき方)
1 ホッキガイについたヌメリや汚れをしっかりと洗い落とす。
コツ!ポイント!
※ホッキ貝の殻についたヌメリや汚れを落とすとき、
タワシなどを使い、しっかりと落とす。
2 ホッキ貝の殻と殻との境目を確認すると、殻と殻とを繋ぐ蝶番付近に、隙間が開いている部分がある。
そこに貝剥きやステーキナイフなどを差し込む。
コツ!ポイント!
※ホッキガイは他の貝と比べ、比較的簡単に開けることができる(扱いやすい)。
貝剥きがないからと、わざわざ貝剥きを用意しなくても、ステーキナイフなどで、ホッキ貝を開くことができる。
3 ホッキ貝の殻を開くには、殻についた貝柱を外す必要がある(殻についた部分の貝柱を外せば殻が開く)。
ホッキ貝は二枚貝で、各殻に2箇所ずつ計4箇所に貝柱がくっついた部分がある。
ホッキ貝を開くには、片側の殻の貝柱がくっついた部分(2箇所)を外せば、殻を開くことができる。
まず、ホッキ貝を持ち手に持ったときに下側になる殻側の貝柱(計2箇所)を外し殻を開く。
ホッキガイ貝を持ち、蝶番付近にある殻と殻との隙間に貝剥きを差し込む。
下側の殻に沿わせるように、角度をつけながら反対側へ向かって動かし、殻に付いている貝柱を切り外す。
殻に沿わせるように、貝剥きなどを進めると、
貝柱が完全に切り外せていなくても、ある程度、殻が開く。
無理に殻を開こうとせず、隙間から貝柱が切り外せているか確認する。
まだ、貝柱が殻に付いているようなら、しっかりと貝柱を切り外す。
コツ!ポイント!
※ホッキガイは画像でも確認できるように、各殻の左右二ヵ所、計4箇所の貝柱を切れば殻から身を取り出すことができる。
※なので、まず片側の殻に付いている貝柱、二ヵ所を切り外すことで殻を開くことができる。
※片側の殻2箇所についた貝柱を殻から切り外すことで、ホッキ貝を開くことができる。
角度をつけて貝剥きを殻に沿わせながら動かすのは、殻についた部分の貝柱を切り外すため。
貝剥きを殻から浮かせた状態で、力入れ動かしてしまうと、殻を開けるのに関係のない(貝柱以外の部分)ヒモや身を傷つけてしまう。
4 片側の殻についた2箇所の貝柱のついた部分を切り外し、ホッキガイを開いたら、
ホッキ貝を裏返して、貝柱が殻に付いている方を下側になるよう手で持つ。
左右にある殻とくっついた部分の貝柱計二ヵ所を殻から剥がすように、貝剥きを殻に沿わせて切り外す。
※下画像/片側の殻についた貝柱を切り外した様子。
※ホッキ貝が開き両側の貝柱を切り外した様子。
計4箇所の殻についた部分(貝柱)を殻から切り外し終えた様子。
ホッキ貝/身の取り出し方
5 殻についた貝柱(計4箇所)を切り外し終えたら、身を持ち(掴み)軽く身を引くようにして殻から身を取り出す。
身などの一部を殻に少しつているようであれば、無理に身を引っ張らずに殻に、貝剥きなどを使い殻に沿わせるように、その部分をから剥がす。
ホッキ貝/殻から取り出したホッキ貝(身/ヒモ/貝柱)下処理/下ごしらえ
1 殻から取り出したホッキガイを立てるように(貝柱やヒモ部分を下側にする/まな板につけるように置く)置く。
2 ホッキガイの身の部分と繋がっている、ヒモや貝柱の部分(身とヒモの境目部分)に軽く、包丁を入れる。
3 身と繋がっていたヒモの部分(切り目を入れた部分)を軽く押さえるように包丁をそえる(乗せる)。
片方の手で身を掴み軽く身を引き、ヒモや貝柱を身から取り除く。
この際、無理に身を引かない/引っぱらないこと。
このままヒモや貝柱などを取り除くのは、少し厳しいかなと感じたら、包丁で繋がっている部分を切り外す。
4 真ん中付近についた口のような部分(水管)とヒモは繋げたまま、貝柱などのその他の部分を切り外す。
※下画像/水管とヒモを繋げた状態で、貝柱などを切り外している様子。
5 水管とヒモを繋げた状態で、その他の部分を切り外し終えたら、貝柱(白っぽく丸い身のような部分)についた、その他の部分(薄い膜のような部分など)を貝柱からしっかりと取り除く。
6 ヒモを伸ばすように置くと、薄い膜のようなものがついているのが分かる。
ヒモについた薄い膜のような部分を包丁や指などで、軽くなぞるにして広げる。
包丁で、ヒモについた薄い膜のような部分を切り外す。
※下画像/身/貝柱/ヒモに分け終えた様子。
ホッキ貝/身を綺麗な色にする方法(色出し/やり方)
7 鍋に水を入れ火にかける。
湯が沸いたら、ホッキ貝の身を持ち、ホッキ貝の先の灰色っぽい部分のみを湯につける。
サッ先の部分を湯につけ、綺麗に色づいたか(色出し)を確認し、まだのようなら、再度ホッキ貝の先の部分を湯につける。
綺麗な色が出たら、キンキンに冷やしておいた、
氷水にホッキガイを落とし、色出しを済ませたホッキ貝をしっかりと冷ます。
コツ!ポイント!
※生の生きたホッキ貝は、殻から身を取り出しても、身が生きている。
湯につけた瞬間、ホッキ貝の身がギュッと動く。
この際、驚いて離さないようにしっかりと身を掴みみながら、ホッキガイの先を湯につけること。
※ホッキ貝に完全に火を通す訳ではない。
淡く綺麗な色がついたら氷水に落とし、しっかりと冷ます。
完全にボイルしてしまっては、せっかくの生のホッキ貝の味わいを損なってしまう。
この工程の意味がなくなってしまう。
※下画像/(上)色出しをする前のホッキ貝。
※下画像/(下)色出しを済ませたホッキ貝。
このように、色出しを済ませることで、完全にボイルすることなく、生のホッキ貝の味わいを活かして、淡く綺麗な色をつけることができる。
ホッキ貝/身の開き方/ワタなどの取り方
1 色出しを済ませたホッキ貝の水気を取り除き、縦に向けて置く。
ホッキ貝の横側から包丁を入れ二つに切る(開くように切る)。
2 二つに切ったホッキ貝の身についたワタなどを身を切り取らないように、削ぐように切り外す(取り除く)。
※身を傷つけないように、包丁でワタなどを削ぐように切り外している様子。
3 身についたワタなどを取り除いたら、一度、流水に当てながら、残さずしっかりと洗い流す。
ワタなどを落とし終えたら、しっかりと水気をキッチンペーパーや布巾などで、取り除く。
生のホッキ貝は手早く下ごしらえを済ませることで、下処理を済ませても身が生きている(限度はあるが)。
身を刺激すると、身が動き反りかえる。
※画像では分かりずらいが、左のホッキ貝が刺激を加え身が動いた状態。
このように手早く下処理を済ませることで、
身はしっかりと生きている。
ホッキ貝/ヒモや貝柱などの下処理/下ごしらえ
1 鍋に水を入れ火にかける。
湯を沸かし、ヒモと貝柱をサッと湯に通す(湯通し)。
キンキンに冷やした氷水に、湯通ししたヒモや貝柱を落とし、しっかりと冷ます。
2 湯通しを済ませたヒモや貝柱をしっかりと冷まし終えたら、水気をキッチンペーパーや布巾などで、しっかりと取り除く。
ヒモや水管についた、黒っぽい薄い膜や水管についた透明っぽい膜などをしっかりと取り除く。
※湯に通すことで、簡単に膜のような部分を取り除くことができる。
3 貝柱についたワタのような部分などをしっかりと取り除く。
※下画像/下処理/下ごしらえを済ませたホッキ貝の様子。
※量が多い場合など、このように部位ごとに分けておくと、効率良く刺身など、料理することができる。
ホッキ貝/殻の下処理/下ごしらえ(盛り付けに殻を使う場合/煮沸消毒)
1 ホッキガイの殻を盛り付けに使用する場合、必ず鍋に水と殻を入れしっかりと煮沸すること(沸かした湯でしっかりと殻を茹でる)。
終わったらしっかりと殻を冷ます。
コツ!ポイント!
※殻には雑菌などが、多くついてると考え、
盛り付けに殻を使う場合、万が一に備え、
しっかりと殻を煮沸消毒(殻を沸かした湯でしっかりと茹でる)を済ませておくこと。
ホッキ貝/刺身の作り方/切り方
2 ホッキ貝のしっかりとした食感が好みで、あればあえて切らずに、または大きく二つに切るなどする。
その他の切り方としては、好みに合わせて細く切るなど、食べるときや盛り付けのイメージに合わせて、切り方を調整する。
コツ!ポイント!
※切り方に関しては、何を正解とするかは難しい。
ホッキ貝は、噛みきれないというほどの硬さがなく、細く切るよりも、ある程度の幅(太さ/大きさ)があった方が好みであれば大きく。
場合によっては切らずに食べたいなど。
これら自分好みに仕上げることができることが、
自分で作る良さだと個人に考えている。
難しく考えずに、
例えば、こうしたら食感に違いが出るかな?
なら、長さを合わせるような切り方ではなく、
端は幅を広く、身の長い部分は幅を狭くしてみようなど、好みに合わせてお試しください。
3 水管の先の部分を切り落とす。
ホッキ貝の刺身/殻を使った盛り付け方/食べ方
4 器に殻(片側)を置き、殻に添えるようにもう一つある殻を見栄えよく盛り付ける。
殻に立て掛けるように盛り付けた殻に、大葉を敷き、ホッキ貝の刺身(身/ヒモ/貝柱)を盛り付ける。
コツ!ポイント!
※わさびや醤油をつけて、食べるのはもちろん。
初めてホッキ貝を捌いて、一からホッキ貝の刺身を作った方など、まずは、
ボイルされた赤い色をしたホッキ貝との違いを味わう意味でも、生のホッキ貝(生きた)の刺身に何もつけずに食べてみることをオススメいたします。
好みに合わせて、お試しください。
どうでしょうか?
初めてホッキ貝を捌く(さばく)方など、
多少、慣れるまでに手間がかかってしまうかとは思いますが、ホッキガイは他の貝と比べ、
比較的、扱いやすいかと思います。
生のホッキ貝は、よく目にするボイルされた赤い色したホッキ貝とは、まるで別物!?
甘みよし!食感よし!見栄えよし!
とても美味しいホッキ貝の刺身!
この機会に是非、お試しください。
様々な野菜や魚介の下処理/下ごしらえ/料理作り方/レシピなど
それでは皆様、お付き合いありがとうございました。
また宜しくお願いいたしますぅ。