カメノテ(亀の手)/下処理/下ごしらえはもちろん!味噌汁/作り方/食べ方/見た目の破壊力!衝撃の旨さ!を合わせ持つ亀の手!!を徹底解説!
カメノテ(亀の手)について
カメノテ(亀の手)由来
亀の手のような見た目をしていることから、その名がついたとされる。
カメノテ(亀の手)とは
亀でも貝でもなく、フジツボの仲間。
一見、貝だと思われがちだが、エビやカニと同じ甲殻類。
カメノテ(亀の手)/フジツボ/違い
まず形が異なり、どちらも名前そのままのような形をしていて、カメノテは亀の手のような形でフジツボは富士山のような形をしている。
他にもハッキリとした違いがあり、フジツボは岩などに殻が直接くっついた感じだが、カメノテは殻に表面がザラザラとした柄がついて、その柄の先が岩などにくっついている。
※イメージとしては、カメノテは岩に生えている感じに対して、フジツボは岩に殻が貼りついている感じ。
カメノテ(亀の手)/フジツボ/アレルギー
カメノテやフジツボはカニやエビと同じく甲殻類なので、甲殻類などのアレルギーがある人は食べるのを控えるなどすること。
カメノテ(亀の手)/毒/貝毒
カメノテは甲殻類で貝毒はないとされてはいるようだが、植物性のプランクトンの中に毒を持ったプランクトンいる。
カメノテやフジツボも植物性のプランクトンを餌としているため、毒化する可能性があるらしい。
通常は毒化しないようだが、気になる方は、各都道府県の貝毒情報を確認することをオススメ致します。
カメノテ(亀の手)/旬
5月~8月
カメノテ(亀の手)/主な産地
四国、九州
カメノテ(亀の手)の説明はこれくらいにして
どもども板前ちっぴぃです。
カメノテ。亀の手?
初めて耳にした人は、えっ?
初めて目にした人も、えっ?
これなに?まさか食べるの?
と思うのではないだろうか。
名前は強烈!で見た目の破壊力は抜群!
それらに負けない旨さは正に衝撃!!
どんな味かと聞かれたら、これまた難しく、甘味があり、味や香りはカニやエビのようで身の食感は貝。
更に更にカメノテは出汁が抜群に旨い!!
名前と見た目の壁を乗り越え口に入れたら分かる、衝撃の味!
是非お試し頂きたい!
そこで今回、カメノテの下処理/下ごしらえ/味噌汁の作り方/食べ方をまとめて徹底解説していこうと思います。
カメノテ(亀の手)/下処理/下ごしらえ
1 柄の先が繋がっているカメノテを一つ一つバラバラになるように、手でちぎる。
コツ!ポイント!
※手でちぎり簡単に一つ一つバラバラにすることが出来る。
※画像のようにカメノテの柄の先が繋がっています。
※画像のようにカメノテは柄の短い物もあれば、先ほどの画像のように長い物もある。
※一つ一つバラバラにしたカメノテの様子。
2 カメノテには画像のように汚れや海藻、藻、小さな貝やフジツボなど様々な物がついている。
これらをタワシなどを使い、洗い落とす。
コツ!ポイント!
※タワシなどで取りきれない場合、海藻や藻など指で摘まみ取るなど一つ一つ丁寧に掃除する。小さな貝やフジツボはタワシでは、外れないことがあるので爪(硬い物)などを使い、取り除く。
※タワシを使い汚れを落としている様子。
※タワシでは落とし切れなかった、海藻や藻などを取っている様子。
※カメノテについているフジツボや小さな貝。これらも取り除く。
※爪で簡単に取ることが出来るが、爪を傷つける(傷める)恐れがあるので、不安な方は何か硬い物、例えばステーキナイフやスプーンなどを使い、取ることをオススメ致します。
※掃除を終えたカメノテの画像。
カメノテ(亀の手)/味噌汁/作り方
1 鍋に水に昆布一片を入れ30分ほど昆布を浸けておく。
コツ!ポイント!
※個人的にカメノテと昆布出汁は相性が良いと考えているため使用していますが、カメノテから出汁が取れますので、昆布が無ければ無理に用意しなくても問題ありません。
昆布出汁の取り方についてですが、その他のやり方とし一晩ほど水に昆布を浸けて取る方法など、様々です。
好みの方法をお試しください。
2 昆布を浸けておいた鍋に下処理/下ごしらえを済ませたカメノテ、酒少々(目安としては水10に対して酒1程度)を入れ中火程度の火にかける。
3 火にかけている途中、アクが浮いてきたら、オタマなどで丁寧にすくい取る。
4 沸く手前で昆布を取り出す。
5 沸いた状態を維持する程度に火力を落とし(グツグツと沸いた状態ではなくコトコトと炊いてカメノテから出汁を取るイメージ)、10分~20分ほど火にかける。
コツ!ポイント!
※火にかける時間に関しては、状況や好みなど人それぞれ異なるので、難しいが、時間を長く火にかければ出汁が取れる分、身からは旨味が抜ける。
短くすれば、取れる出汁は薄くなるが、その分、身には旨味が残る。
このように、食べたとき出汁の旨味を求めるか、身を味わいたいのかでも、違ってくる。
好みや状況に合わせ、途中、出汁の味を確認するなど、火にかける時間を調整する。
6 味などを確認して好みの加減になったら、火を消し味噌を溶く。
コツ!ポイント!
※味噌の風味を活かした味噌汁を味わうなら味噌は、仕上げる直前に入れること。
※味噌を溶くタイミングだが沸いた状態で味噌を入れてしまうと(味噌を入れ沸かしてしまうと)、風味を損なう。
味噌を入れたら沸かさない。
味噌を溶いているときに味をみるなどして冷めてしまった場合など、
再度、温めなおすときも味噌を入れたら沸かさない。
これを意識するだけで、カメノテの味噌汁に限らず、美味しい味噌汁をお召し上がり頂けかと思います。
好みに合わせてお試しください。
7 味噌を溶き終えたら、醤油少々(味や塩気を足す目的ではないので、少量)をサッと回し入れる。
コツ!ポイント!
※醤油は味を足す目的で入れる訳ではない。
醤油の香りをつける(足す)ためなので、少量でよい。
個人的にはオススメするが、これに関しては好みなので、必ずしも少量の醤油を入れる必要はない。
好みに合わせてお試しください。
8 器に仕上げたカメノテの味噌汁を入れ、天に刻んだネギを乗せ完成。
コツ!ポイント!
※ネギに関しては好みなので、必ずしも使う必要はない。生の状態のネギが好みで無ければ、火にかけているときにネギを入れるなど、好みに合わせてお召し上がりください。
カメノテ(亀の手)/可食部/むき方/食べ方
カメノテ(亀の手)/可食部について
※料理を済ませた(加熱済み、火が通っている状態)カメノテを使い説明しています。
まず、カメノテについて説明させて頂きます。
カメノテは殻の部分を開き、そこから触手のような、蔓脚(まんきゃく、つるあし)、脚を使い餌となるプランクトンを捕らえる(掻き集める、捕まえる)。
画像は殻部分を開き、柄部分の皮をむいた様子。
可食部となるのは主に、ピンク色っぽい身(色に関しては個体差がある)の部分。
一般的にカメノテは身の部分を食べる。
殻を開いた部分にある、蔓脚(黒っぽい触手のようなものが密集したような部分)については、ジャリジャリとしたような食感をしている。
個人的にはあまりオススメしないが、中には好んで食べる方もいるので、こちらに関しては好みに合わせてお召し上がりください。
※殻や皮から中身を取り出した様子。
カメノテ(亀の手)/むき方/身の取り出し方/食べ方
1 味噌汁などにしたカメノテを食べるとき、殻部分を持ち反対の手で柄の部分を摘まんで、軽くねじるようにして引っ張り、皮を取り身を食べる。
コツ!ポイント!
※上手く皮が外れないこともあるので、先に画像のように、殻と柄の境目付近をちぎる。
あとは、殻を持ちながら、反対の手で皮を引っ張るようにすれば簡単に皮を剥く(取る)ことが出来る。
※皮を身から剥いた(取った)様子。
2 殻を持ちカメノテの身の部分を食べる。
カメノテに馴染みがなく食べ方が分からない、見た目が独特で食べることに、抵抗のある方も居るかとは思います。
下処理など特に難しいことはなく、とても扱いやすい食材だと思います。
見た目に抵抗がある方に関しては、カメノテを使った料理を口にした瞬間!
一気に考えが変わるはず!?
とにかく旨い!!エビのようなカニのような貝のような、なんとも不思議なカメノテ(亀の手)!!
この機会に是非お試しください。
※カメノテに馴染みのない方の方が多いかと思います。カメノテはどこに売っているんだろう?など、気になる方がいらっしゃいましたら、参考までにこちらをご覧ください。
様々な野菜や魚介の下処理/下ごしらえ/レシピ/食べ方
それでは皆様お付き合いありがとうございました!
また宜しくお願い致しますぅ。