アケビは皮が旨い!苦味の抜き方(あく抜き)などの下ごしらえはもちろん!アケビの皮を使った料理/レシピ/作り方など、まとめて徹底解説!
今まで、アケビの果肉は食べてたけど、皮って食べれるの?
そもそも、どうやって食べるんだろう?
食べれるって聞いたから、少し食べてみたんたんだけど、あまりの苦さに驚いたよ。
とにかく苦くて、あく抜きはどうやったら、いいんだろう?
苦味の抜き方ってないのかなぁ。
なんて方が居るとか居ないとか。
ちょっと待った!
確かにアケビの皮は苦い!
が、しかし!
その苦味が旨い!その苦味こそが、アケビの皮の味わい!
苦味が好きな人は、その強烈な苦味を
アケビの皮の味わい!として、苦味を抜かずに、料理して食べるもよし!
少し苦味が減らせたらなぁ。
と、思うのであれば、少し抜けばよし!
がっつり苦味を取りたいのであれば、
がっつり苦味を抜けばよし!
とはいえ、苦味こそが、アケビの味わい!
ただ抜けばいいってもんじゃない。
味わいその物を取り除いてしまえば、
それは【別物】。
何事も良い意味での【いい加減】ってのが、あるものです。
そこが、料理の面白いところでもあり、奥深いところでもあるのでございます。
そこで、今回!
人それぞれの好みの苦味の強弱に合わせた、各あく抜き(苦味の抜き方/取り方)のやり方や、料理に合わせた切り方や下ごしらえ。
アケビの皮を使った料理として、アケビの皮の味噌炒め/レシピ/作り方、アケビの皮の食べ方など、まとめて解説していこうと思います。
- アケビは皮が旨い!苦味の抜き方(あく抜き)などの下ごしらえはもちろん!アケビの皮を使った料理/レシピ/作り方など、まとめて徹底解説!
あけび(皮)/下処理/下ごしらえ
1 開いたアケビまたは、閉じたアケビの果皮にある線の入った部分に、浅く包丁を入れ、切り開く。
※アケビ(果肉)の取り出し方や食べ方について詳しくは、こちらをご覧ください。
あけび(果肉)/取り出し方/食べ方
2 アケビの果皮からスプーンで、すくい取るように、果肉を取り出す。
※アケビの果皮から、果肉を取り出した様子。
あけび(皮)/あく抜き/苦味の抜き方(1)
あけび(皮)/皮の形を活かして肉詰めなどの料理に使う場合
1 アケビの味噌詰め焼きや、肉詰めなどの料理に使う場合、皮を切らずにあく抜きをする必要がある。
果肉を取り出した皮をそのまま、
または、開いた切り目に合わせて、二つになるように切り、水にさらす。
※アケビの果皮はアクが強く、水にさらしているとアクが抜け、水が黄色っぽいような色になる。
長時間アク抜きをする場合、数回、綺麗な水に交換する。
あけび(皮)/あく抜きの時間(目安)
※まず、あく抜きは苦味の抜き方/取り方として、
何分、何時間を正解とすることが難しい。
理由として、アケビの皮は苦味を味わいの一つとして食べることから、人それぞれ好みや考え方が異なる。
アケビの皮の味わい(風味なども含め)を損なうから、あく抜きをしない/さっと水にさらす程度。
二時間程度~一晩しっかりさらす。
など、好みに合わせて調整する必要がある。
コツ!ポイント!
※一晩さらしたからといっても、完全に苦味が抜ける/取れる訳ではない。
また、別に米のとぎ汁にさらす方法もあるが、その後、米のとぎ汁の臭いなどを抜く必要がある。
アケビの皮のアク抜きとして、さらす方法と考えたとき、その後、茹でるなどの必要が生じる。
※米のとぎ汁(白水)を使ったあく抜きについては、
下記、あけび(皮)/あく抜き/苦味の抜き方(2)をご覧ください。
※アケビの果皮を水にさらしている様子。
水にさらしていると下画像のように、アクが抜け、水の色が黄色っぽい色になる。
さらしていた水を切り、綺麗な水に交換すること。
あけび(皮)/切って炒め物や天ぷらなどの料理に使う場合
※まず、下画像をご覧ください。
二つに切った皮や、開いて果肉を取り出した皮をそのままアク抜きしてもよいが、
アケビの皮を切って、炒め物や、天ぷらにするのであれば、先に皮を切ってから、アク抜きをした方が、効率よくアクを抜くことができる。
なぜ、切った方が効率よく、アクを抜くことができかについてだが、
二つに切ったアケビや、果肉を取り出した状態の皮と比べ、料理に合わせて先に切った皮の方が、
切り口(断面積)が多くなる。
切り口(断面積)を多くすることで、早くにアクを抜くことができる。
※下画像/開いた部分に合わせて、二つに切ったアケビの果皮
あけび(皮)/切り方
あけび(皮)/炒め物にする場合の切り方
※まず、皮を切る前に下画像をご覧ください。
1 皮を切って炒め物にする場合、下画像どちらの切り方も適している。
皮を削ぎ切りにする。包丁を倒さず切る。
コツ!ポイント!
※果皮の白っぽいワタのような部分は、加熱すると柔らかくなる。
果皮の表面(紫色の部分)の食感は、茄子の皮のような、きゅっきゅっとしたような食感をしている。
表面の紫色部分の幅を狭く(少なく)し過ぎてしまうと、白っぽいワタのような部分が溶けたような、見栄えの悪い、仕上がりになってしまう恐れがあるので、注意すること。
あけび(皮)/天ぷらにする場合の切り方
※まず、皮を切る前に下画像をご覧ください。
1 天ぷらにする場合、下画像(右)の、包丁を倒さず真っ直ぐに切る切り方が、適していると言える。
理由としては、果皮の厚みを活かして、切ることで、食感などを含めた、アケビの皮の味わいを感じることができる。
個人的な考え方なので、好みに合わせて、下画像(左)削ぎ切りにするなど、お試しください。
コツ!ポイント!
※炒め物にする場合と違い、天ぷらにする場合は、
アケビの果皮が、衣に包まれたような状態になるので、紫色の部分を剥いても問題ない。
白っぽいワタのような部分のみを使うことで、柔らかな食感の天ぷらに、仕上げることができる。
好みに合わせて、お試しください。
あけび(皮)/あく抜き/苦味の抜き方(1)あくを早く抜く方法
1 水に皮をさらしてアク抜きをする(1)の方法を早くに済ませる場合、切ってからアク抜きすることで、開いて果肉を取り出した状態の皮よりも、早くにアク(苦味)を抜くことができる。
上記にもあるように、切ることで断面積が大きくなる。
断面積を大きくすることで、早くアクを抜くことができる。
(1)の方法で、アク抜きするのであれば、真っ直ぐ切るよりも、削ぎ切りにした方が、断面積が大きくなり、より早くアク抜きをすることができる。
※削ぎ切りにした、果皮を水にさらし、アク抜きしている様子。
あけび(皮)/あく抜き/苦味の抜き方(2)
あく抜き/苦味の抜き方(2)メリット/デメリット
(2)のアク抜きのやり方/メリット
※(1)のアク抜きより、早くに苦味を抜くことができる。
※(2)のアク抜きのやり方は、茹でることで、早くに多くのアクを抜くことができる。
苦味をできるだけ抜きたい/取りたい方には、適した方法と言える。
(2)のアク抜きのやり方デメリット
※(2)のアク抜き【お湯(水)】【米のとぎ汁(白水)】を使って二通り解説するのだが、どちらの方法も同じく茹でるため、アク抜き後、どうしても果皮が水っぽくなってしまう。
アク抜き後しっかりと水気を布巾などで拭き取ることで、炒め物や、肉詰めなどにするにはよいが、
しっかりと拭き取ったとしても、白っぽいワタのような部分に、水気が残ってしまうなどの理由から、天ぷらにする場合には、適した方法とは言えない。
※茹で過ぎてしまうと、果皮の白っぽいワタのような部分が、溶けたようなドロドロとした状態になってしまう。
あけび(皮)/お湯(水)を使う方法
1 鍋に水を入れ火にかけて、沸かす。
コツ!ポイント!
※アクを抜こうと、水から茹でる方もいるようだが、
個人的には、よい方法とは思えない。
水から茹でることが、悪いという訳ではないが、
湯が沸く頃には、果皮の白っぽいワタのような部分が、柔らかくなり過ぎ、ドロドロと溶けたような状態になってしまう。
2 沸いたら、アケビの皮を入れる。
3 重い落とし蓋を使ってしまうと、皮が潰れてしまうので、軽めの落とし蓋を使う。
アケビが浮かないように、落とし蓋をして、1分~2分程度、さっと茹でる。
コツ!ポイント!
※5分、10分それ以上など、茹でる方もいるようだが、個人的にはどうかと思う。
否定する訳ではないが、その頃にはアクを抜くどうこう、以前の状態になっているかと。
さっと2分程度茹でても、白っぽいワタのような部分はかなり柔らかくなる。
長く茹でたからそのぶん、アクが抜ける(苦味が取れる)=旨い。
にはならず、
長く茹でたぶんだけ味わいその物が損なわれる=なんだこれは?
そもそもの話ですが、苦味の強弱だけでなく、人それぞれ、好みや考え方が異なるのは、もちろん承知しています。
承知しているからこそ、自分の経験が少しでも皆様のお役に立てればと思い、今までも様々な方法を解説してきました。
アケビの味わいの一番の特徴/魅力は苦味!
そこまでの状態にする、必要があると思ってやっている=そこまでしなくてはならないほど、アケビの皮の味わい自体を否定している。
であれば、わざわざ皮を食べる必要あるのか?
どんな食材もドが過ぎれば【別物】に、
どんな食材も良い意味での【いい加減】があるものです。
さっと茹でただけでも、かなりのアクを抜くことができるので、これらの理由から、
個人的には、これ以上茹でることは、オススメいたしません。
とはいえ、人それぞれ好みや考え方は、異なるので、好みに合わせてお試しください。
4 茹で終えたアケビの皮を冷水にさらし、しっかりと冷ます。
しっかりと冷ましたら、味をみてよければ、キッチンペーパーや、布巾などで水気をしっかりと取り除く。
あけび(皮)/米のとぎ汁(白水)を使う方法
1 鍋に米のとぎ汁(白水)を入れ、火にかけて沸かす。
2 とぎ汁が沸いたら、アケビの皮を鍋に入れる。
3 アケビの皮が浮かないように、軽めの落とし蓋をし、1分~2分程度、さっと茹でる。
4 茹で終えたアケビの皮を冷水にさらし、しっかりと冷ます。
とぎ汁を使用しているので、水を換え再度さらしとぎ汁の臭みを抜く。
味をみてとぎ汁の臭みや、苦味などよいようなら、キッチンペーパーや、布巾などで水気をしっかりと取り除く。
※下画像(上)アケビ/お湯(水)で茹でたアケビの皮
※下画像(下)アケビ/米のとぎ汁(白水)で茹でたアケビの皮
※茹でてアク抜きを済ませた、アケビの皮を切って料理に使う場合、
使う包丁により異なるのが、紫色の面から切ると、白っぽいワタような部分が柔らかく、潰してしまう恐れがある。
切りずらさを感じたら、裏返し、柔らかな面を上に向けて切るとよい。
あけび(皮)/料理/食べ方
アケビといえば山形!アケビの生産量も日本一で、
【郷土料理】として、アケビの皮を食べることでも有名。
アケビの皮に、馴染みのない方も多いと思うが、
食べ方としては、味噌炒めや肉詰め、天ぷら、煮物など。
あけび(皮)/味噌炒め/レシピ/作り方
1 味噌、酒、ミリン、醤油、砂糖を合わせ、味噌ダレを作る。
あけび(皮)/味噌炒め/味噌ダレ割合/目安
味噌1、酒1、ミリン1、醤油0.5、砂糖0.5
コツ!ポイント!
※割合については、これが正解という訳ではなく、
ミリンがない場合など、砂糖を1にする。
酒がない場合など、水で代用する。
もう少し醤油を足すなど、
調味料がないから作れない。
無理に用意する必要もないので、好みや状況に合わせて、色々と試してみることをオススメいたします。
あけび(皮)/味噌炒め/炒め方
2 フライパンを温め油を敷く。
好みに合わせてアク抜きなどの、下ごしらえを済ませた、アケビの皮をフライパンに入れ炒める。
3 アケビの皮全体に、まんべんなく火が通るよう炒める。
あけび(皮)/味噌炒め/味噌ダレを入れるタイミング/仕上げ方
4 アケビの皮にまんべんなく火が通り、上記画像程度、しんなりとした感じになったら、合わせておいた味噌ダレを入れる。
5 焦がさないよう、注意しながら、アケビの皮に味噌ダレを絡めるように炒めていく。
コツ!ポイント!
※炒めていると、味噌ダレが詰まり焦げやすくなるので、注意する。
ヘラなどで、鍋底から返すようなイメージで、味噌ダレをアケビの皮に絡めるように炒めていく。
6 味噌ダレを詰めるように炒め、味噌ダレに適度なとろみがつける。
火を止め、器にアケビの皮の味噌炒めを盛り付ける。
コツ!ポイント!
※味噌ダレが詰まってくると、とろみがつき泡が残るようになってくる。
泡の状態で、とろみ具合を確認することができる。
あけび(皮)/味噌炒め/盛り付け
7 アケビの皮の味噌炒めを重ねるように、高さをつけ、器に見栄えよく盛り付ける。
フライパンに残った味噌ダレをかけてもよい。
どうでしょうか?
アケビの苦味が好きな方は、そのまま料理に使うもよし。
少し苦味を抜きたいのであれば、物足なさを感じない程度に、さっとあく抜きを済ませればよし。
いやいや。もっと苦味を取りたいって方は、
しっかり抜くもよし。
とはいえ、完全に苦味を取り除けるのかといわれると、難しいのかなと。
そもそもが、アケビの皮の良さは、苦味にあり!
苦味だけということではなく、風味や皮の食感も含めた味わいが魅力なのでございます。
ガツンとした強い苦味のアケビの皮を味わうのか、
苦味を抜き、ほろ苦いアケビの皮の苦味を味わうのか、だと思うのです。
仮に完全に苦味が取り除けたとします。
恐らくですが、その頃には、アケビの味わいそのものがなくなり、わざわざアケビの皮を食べる意味があるのかな?と、個人的には思ってしまいます。
アケビの皮は、苦味も味わいとして楽しむもの!
好みに合わせた苦味のアケビの皮を使って
【苦味が旨い!アケビの皮の味噌炒め!】
この機会に是非、お試しください。
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それでは皆様、お付き合いありがとうございました!
また、宜しくお願いいたしますぅ。