【板前レシピ】ホタテのさばき方/食べ方

帆立貝(ほたてがい)のさばき方はもちろん!貝柱の切り方やホタテの博多造り(刺身)のレシピ/作り方など、まとめて徹底解説!

殻付きの活ホタテって、どうやって食べるんだろう?

ホタテ貝の開け方や、貝柱の剥き方や取り方が分からない。

ホタテ貝ってどうやって、捌くんだろう?

ホタテの刺身って、どうやって作るんだろう?

切り方とか盛り付け方とか、難しいのかな?

なんて方が居るとか居ないとか。

ちょっと待った!

寿司や刺身でも、定番と言える帆立貝(ほたてがい)

が、しかし。

ホタテといっても馴染みがあるのは、

殻付きのホタテ貝というよりは、

どちらかというと、捌き終えたホタテの貝柱の方なのかなと、思うのでございます。

最初から殻のないホタテの貝柱が、

冷凍のホタテの貝柱が、

あれだ。これだと。

言うことではないのですが、

やはり!

活ホタテ(殻付き)を自分で捌いて、

刺身にして食べる!

もうね。これがとにかく旨いのなんの!

そこで、今回!

殻の開け方や、貝柱の取り方など、活ホタテのさばき方はもちろん!

貝柱の切り方や、貝ヒモの食べ方、

貝柱や、貝ヒモを切った刺身をそのまま、盛り付けるのではなく、

一手間加えた、ホタテの博多造りの作り方や盛り付け方など、まとめて解説していこうと思います。

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帆立貝(ほたてがい)/さばき方

帆立貝(ほたてがい)について

主な産地

北海道

※まず、下ホタテ貝の画像をご覧頂きたい。

ホタテ貝は二枚貝で、濃い色をした殻が上側。

白っぽい色をした殻が下側になる。

ただし、正確には上の殻、下の殻とはいわず、

濃い色をした殻を左殻、白っぽい色をした殻を右殻という。

ホタテ貝の殻の形を確認すると、

濃い色をした左殻は平たく、平らに近い形をしている。

白っぽい色をした右殻は、丸み(ふくらみ)のある形をしている。

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※下画像(左)白っぽい色をした丸み(ふくらみ)のある、右殻を上に向けて置いたホタテ貝

※下画像(右)濃い色をした平らに近い形をした、左殻を上に向けて置いたホタテ貝

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帆立貝(ほたてがい)/活ホタテさばくときの注意点

※活のホタテをさばくときの注意点として、

常に下画像のように、殻が開いている訳ではない。

さばこうとして、ホタテを持ったり、

ヘラや貝剥きなどを入れ、ホタテを刺激すると、

殻が閉じる。

慣れていれば、殻が閉じないよう、

あえて指を入れ、殻が閉じるの防ぐこともできるが、ホタテの扱いに慣れていない場合など、

驚いてホタテを落としてしまったり、指を挟み怪我をしてしまう恐れがある。

また、殻で手を切ってしまう恐れもある。

解説では、素手でホタテをさばいているが、

軍手などをして、さばくことをオススメいたします。

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※開いていたホタテの殻が、閉じた様子。

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帆立貝(ほたてがい)/さばき方

1 まず、下画像をご覧いただきたい。

丸み(ふくらみ)のある面を下に向け持つ。

貝剥きやヘラなどを差し込み、

下側の丸み(ふくらみ)のある殻にしっかりと当て、

殻に沿わせて左から右に向かって、貝剥きやヘラを動かし、

殻についている、貝柱をスッと切るように剥く。

コツ!ポイント!

※貝剥きなどがなければ、ステーキナイフなどを使っても、剥くことができる。

※外側にある、貝ヒモを切ってしまうのを防ぐ方法として、

貝剥きやヘラを差し込むとき、貝ヒモの下から差し込むようにする。

※しっかりと、殻に貝剥きやヘラなどを当て、殻に沿わせて貝柱を剥くこと。

殻から浮かせてしまうと、身が殻に残ってしまう。

また、何度もグリグリと動かすように、貝柱を剥こうとすると、貝柱が崩れてしまう原因になる。

貝柱をスッと切るようなイメージで、出来るだけ手数を少なく剥くようにする。

※必ずしも白っぽく丸み(ふくらみ)のある方から、剥かなくてはならいということではない。

剥きずらいようなら、平らな面から剥くなど、

好みや状況に合わせて、お試しください。

※外側にある、貝ヒモの下から貝剥きやヘラなどを差し込む。

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帆立貝(ほたてがい)/殻が閉じてしまった/閉じている場合の殻の開け方

※殻が閉じてしまった/閉じている場合、右殻と左殻の殻を繋ぐ、蝶番(ちょうつがい)付近にある隙間から差し込む。

※殻が閉じ、貝剥きやヘラなどを差し込みずらい場合、殻の端を叩き、少し殻を割り(砕く)隙間を作ることで、貝剥きやヘラなどを差し込みやすくすることができる。

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※殻の隙間から、貝ヒモの下に貝剥きや、ヘラなどを差し込み、

下側に向けた、丸みのある殻に貝剥きやヘラなどを当て、しっかりと殻に沿わせて、左から右に向かって、殻についている貝柱をスッと切るように剥く。

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※殻に沿わせて、ホタテを剥いている様子。

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※殻についている貝柱を切ることで、ホタテの殻を開くことができる。

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※丸み(ふくらみ)のある面の貝柱を殻から剥いた(切った)様子。

下画像のように、貝柱を切ることで、殻を開けることができる。

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2 丸み(ふくらみ)のある面の貝柱を剥き終えたら、殻を裏返して置き、殻を開く。

平たい面の殻に貝柱をつけたまま、貝柱以外の部分を取り除く。

コツ!ポイント!

※貝柱を完全に外してから、貝ヒモやエラなどを外してもよいが、

かえって手間がかかってしまう。

貝柱以外の部分は、手で簡単に取り除くことができる。

※右殻と左殻を繋ぐ、蝶番(ちょうつがい)は、

手で簡単に外すことができる。

殻を開いたら、右殻と左殻を持ち、

軽くひねるようにして、殻を外す。

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帆立貝(ほたてがい)/ホタテの部位/どこを食べる?/可食部について

※下画像の、指で摘まんでいるヒダのような部分が、エラ。

エラは食べない。食べずに取り外す。

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※エラを外している様子。

下画像のように、貝柱以外の部分は、手で簡単に取り除くことができる。

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※エラを外し終えた様子。

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※下画像の、指で摘まんでいる、黒っぽい塊のような部分がウロ(中腸線)。

ウロは食べない。食べずに取り外す。

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※ウロを取り除いた様子。

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帆立貝(ほたてがい)/生殖巣違い/色の違い

※下画像の、指で摘まんでいる、貝柱に巻きつくようについていた、オレンジ色っぽい、

丸みを帯びた形をしている部分が、生殖巣(卵巣/卵)。

ホタテの生殖巣は、白っぽい色をしているものと、

オレンジ色っぽい色をしたものがある。

ただ生殖巣の色が違うということではなく、

白っぽい色している生殖巣はオス

【精巣/白子】

オレンジ色っぽい色をしている生殖巣はメス

【卵巣/卵】

生殖巣(精巣/卵巣)共に食べることができるが、しっかりと火を通す。加熱して食べる。

※取り除いた生殖巣(卵巣/卵)の様子。

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※下画像の細く長い、茶色っぽい色をした部分が、貝ヒモ(ヒモ)。

刺身など生でも食べることができる。

※取り除いた貝ヒモ(ヒモ)の様子。

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※下画像の、殻にしっかりとついている身のような部分が、貝柱。

貝柱については、ホタテといえば貝柱と言っても過言ではない。

ここを食べずにどこを食べる?と言える。

もちろん。食べることができる。

ホタテの可食部

貝柱、貝ヒモ(ヒモ)

生殖巣(精巣/卵巣)

※生殖巣(精巣/卵巣)は、しっかりと火を通すこと(要加熱)。

ホタテの不可食部

エラ、ウロ(中腸線)

※下画像、貝柱以外を取り除いた様子。

貝ヒモ、生殖巣、エラ、ウロ、以外にも、

貝柱についている、色づいた薄い膜のようなものなども、しっかりと取り除いておくこと。

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3 貝柱以外の部分を取り除いたら、剥いた際に殻が削れ、殻の一部(破片)が貝柱についている恐れがある。

一度、汚れなどをさっと洗い流し、

しっかりと水気を取り除く。

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4 殻を持ち、貝剥きやヘラなどを平たい面の殻にしっかりと当て、殻に沿わせて、なるべく手数を少なく、スッと貝柱を切るように剥く。

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※貝剥きやヘラなどをしっかりと殻に当て、身が殻に残らないように、殻に沿わせて、貝柱を殻から外した様子。

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※殻から剥き終えた貝柱の様子。

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帆立貝(ほたてがい)/貝ヒモ(ヒモ)/ヌメリの取り方

※まず、下画像をご覧いただきたい。

貝ヒモ(ヒモ)を触ると分かるが、表面にヌメリがある。

このヌメリの臭いを確認すると、強い生臭さ(臭さみ)のようなものを感じる。

また、貝ヒモの片側(片面)が、茶色っぽい色をしている。

この表面の茶色っぽい色は、薄い膜のようになっていて、落とすことができる。

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1 包丁を真っ直ぐ(垂直)、立てるようにして、

貝ヒモに当てる。

貝ひもを傷つけないように、そのまま包丁で優しく貝ヒモをなでるように、

横に動かし、ヌメリや茶色っぽい色をした、薄い膜のよう部分を落とす。

※茶色っぽい色をした面だけではなく、両面しっかりと落とすこと。

※貝ヒモ表面についた、茶色っぽい色をした、

薄い膜のようなものや、ヌメリを落としている様子。

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※貝ヒモの両面、端から端までしっかりと、

包丁で、ヌメリなどを落としている様子。

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※下画像のように、ヌメリなどを落とすことができる。

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2 ボールなどに、ヌメリを落とした貝ヒモを入れ、

塩を振りかける。

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3 しっかりと塩を貝ヒモに絡ませるように揉む(もみ洗い/塩もみ)。

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※塩を振りかけ貝ヒモを揉む(塩もみ)ことで、

臭いの原因となる、余分な水気やヌメリ、

汚れを落とすことができる。

泡立ちドロッとした、ヌメリの臭いを確認すると分かるが、生臭いような強い臭いがする。

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4 もみ終えた(塩もみを終えた)貝ヒモについた、ヌメリや汚れをしっかりと洗い落とす。

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5 ヌメリや汚れを洗い落としたら、水気を切る。

残った水気を布巾などで、しっかりと拭き取る。

コツ!ポイント!

※ヌメリや汚れなどが、残っているようなら、

布巾やキッチンペーパーなどで、その部分を擦ることで、落とすことができる。

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※下画像(上)ヌメリなどを落とす前の貝ヒモ

※下画像(下)ヌメリなどを落とし終えた貝ヒモ

画像をご覧いただければ分かるように、臭いの原因となる、ヌメリや汚れをしっかりと、落とすことができる。

※貝ヒモの下処理/下ごしらえについて、詳しくはこちらをご覧ください。

貝ひも/レシピ/食べ方

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帆立貝(ほたてがい)/貝柱の切り方/刺身の作り方

※まず、下画像をご覧いただきたい。

貝柱の側面を確認すると、白っぽく硬い部分がある。

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1 貝柱の側面についた、白っぽく硬い部分を指で摘まみ、貝柱を崩さないよう、片方の手で貝柱を押さえながら、取り除く。

コツ!ポイント!

※白っぽく硬い部分は食べることができる。

必ずしも、取らなければならない、ということではないが、

仕上がりのイメージや食感などを考慮し、解説では取り除いてる。

好みに合わせて、お試しください。

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※貝の側面についた、白っぽく硬い部分を取り終えた貝柱の様子。

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帆立貝(ほたてがい)/貝柱の切り方/食感の違い/食感の変え方

※ホタテ貝柱の繊維は、縦に入っている。

貝柱を立てるように置き、繊維を断つように、

横に切ることで、柔らかな食感にすることができる。

繊維に沿って、縦に切ることで、食感を強く(しっかりとした食感)、

することができる。

※繊維を意識して、切り方を変えることで、

食感に違いを出すことができる。

どちらがよい、悪いということではなく、どちらの切り方でも、

ホタテ貝柱の刺身を美味しく味わうことができる。

解説では、盛り付けなど含め、

仕上がりのイメージに合わせて、

貝柱を立て、繊維を断つように、

横に切っている。

好みに合わせて、お試しください。

2 貝柱を立てて置き、貝柱が真っ直ぐに立つよう、

貝柱の上に優しく手を添える。

繊維を断つように、横に切る。

コツ!ポイント!

※解説では、貝柱を三枚に切っている。

貝柱は何枚に切らなければ、ならないということではなく、

貝柱の大きさや、状況に合わせて半分(二枚)に切るなど、好みに合わせてお試しください。

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※繊維を断つように、貝柱を横に切っている様子。

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※一枚目を切り終えた様子(計二枚)。

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※二枚目も同様に切っている様子。

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※二枚目も切り終えた様子(計三枚)。

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帆立貝(ほたてがい)/貝ヒモの切り方/刺身の作り方

1 貝ヒモを揃え置く。

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2 食べやすい大きさ/長さ(好みの大きさ/長さ)に、貝ヒモを切る。

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3 切った貝ヒモを揃えて重ねる。

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博多造り/博多作りとは/博多/語源/由来について

※まず、様々な料理に使われる【博多】の由来/語源について、博多帯の柄(縞目/しまめ)からきているとされる。

異なる色彩の食材(材料)/異なる食材(材料)を

重ねた料理や、挟んだ料理などに使われる。

※博多造り/博多作りとは、

刺身の手法/技法の一つで、ホタテの刺身に限らず、サヨリなど様々な食材で広く使われる。

異なる色彩の食材(材料)/異なる食材(材料)を重ねて切り、切り口が縞目になるようにし、切り口が見えるように盛り付ける。

または、異なる色彩の食材(材料)を挟むように/重ねるように盛り付けることをいう。

博多とつく主な料理

上記にあるように、

挟んで揚げた揚げ物を【博多揚げ】。

焼き物を【博多焼き】。

押し寿司の型などで押した物を【博多押し】。

【博多】は、食材を挟む様々な料理に使われる。

 

 

帆立貝(ほたてがい)/博多造り(刺身)作り方/盛り付け方

1 器に、盛り付けたホタテの殻がずれないように、

大根のケン(ツマ)を敷き、かぶせるように殻を一枚盛り付ける。

2 もう一枚の殻を下画像のように、先に盛り付けた殻に立てかけるように置く。

3 立てかけるように、置いた殻の上に大葉を敷き、

ホタテ貝柱の切り身で、薄く切ったレモンを挟む(重ねる)ように、見栄えよく盛り付ける。

貝ヒモの刺身、わさび適量を盛り付ける。

コツ!ポイント!

※先に殻を盛り付けてから、貝柱の刺身などが盛り付けずらいと感じる方や、

複数作る場合など、二枚目の貝を立てかけるように、盛り付ける前に、

先に、殻にホタテ貝柱などを盛り付けておくと、効率よく仕上げることができる。

好みや状況に合わせて、お試しください。

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どうでしょうか?

活ホタテを捌いて、刺身にして食べる!

もうね。あれこれ言う必要なし。

旨い!旨すぎる!

ちょっとしたコツやポイント!

これさえ覚えてしまえば、あれ?あれ?

思っていたよりも簡単に捌けた!

また、活ホタテを捌いて、刺身にして食べよう!

と、思うこと間違いなし!?

この機会に是非、お試しください。

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それでは皆様、お付き合いありがとうございました!

また、宜しくお願いいたしますぅ。