【板前レシピ】サザエの塩ゆで/レシピ/作り方

サザエの塩ゆでが旨すぎる!茹で時間や茹で方はもちろん!絶品!【サザエの塩ゆで】のレシピ/作り方や食べ方など、まとめて徹底解説!

サザエと姫サザエって違うの?

前にサザエの塩ゆでを作ってみたんだけど、

身が小さくなったり、硬くなってしまったり、

上手な茹で方とか、茹で時間とかあるのかな?

サザエの蓋がぎゅっと閉じてしまって、

身を取り出せない。

上手な身の取り出し方ってあるのかな?

身が大きくて、柔らかく仕上げた、

美味しいサザエの塩ゆでが食べたいなぁ。

なんて方が、居るとか居ないとか。

ちょっと待った!

サザエと姫サザエの違いはズバリ!

同じサザエでございます。

小さなサザエのことを【姫サザエ】と呼ぶ。

もうね。サザエの塩茹でがとにかく旨いのなんの!

が、しかし。

茹で加減や火加減などの茹で方しだいで、

仕上がりに大きな違いが!?

身が縮んで硬くなってしまっては、せっかくのサザエが台無しになってしまうのでございます。

そこで、今回!

サザエ(姫サザエ)の塩茹での身の取り出し方や、

食べたとき硬く口に残るような部分の取り方、砂の入った部分(砂袋)の取り方、苦味のある部分の取り方、身が縮んで硬くならずに、身が大きくふっくらと柔らかく仕上げる方法(煮方/炊き方)。

サザエ(姫サザエ)の塩茹でのレシピ/作り方や食べ方など、まとめて解説していこうと思います。

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サザエ(姫サザエ)/下処理/下ごしらえ

1 バットなどの容器にサザエを移し換える。

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サザエ(姫サザエ)/汚れの落とし方

2 流水を流し入れ、サザエの殻の表面についたヌメリや汚れをタワシなどを使い、しっかりと落とす(擦り落とす)。

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※タワシで、サザエの殻や蓋部分についた、

ヌメリや汚れを擦り落としている様子。

解説では、サザエを洗っている様子を確認しやすくするため、サザエに流水を当てていないが、

バットに流し入れている流水に、サザエを当てながら(汚れを流し落としながら)、サザエの汚れをタワシなどで擦り落とすと効率よく、ヌメリや汚れを洗い落とすことができる。

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サザエ(姫サザエ)/殻と蓋部分の隙間にある(残ってしまった)汚れの落とし方/取り方

3 殻と蓋部分の隙間に汚れが残っていないか確認する。

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4 汚れが残っている(隙間に挟まるように汚れがついている)ようなら、

爪楊枝や串などを使い汚れを取り除く。

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※まず、下画像をご覧ください。

流水をバットに流し入れながら、サザエの汚れを落としているが、バットの中の水は濁り、底には汚れが沈んでいる。

汚れを落とし終えたサザエをバットの中に戻さず、

一度ザルなどにあげておく。

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5 汚れを落とし終えたサザエは、洗う前のサザエが入っているバットに戻さず、

ザルなどにあげておく(洗っていないサザエと洗い終えたサザエを分けておく)。

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※ヌメリや汚れを落とし終えたサザエの様子。

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※サザエの汚れを落とし終え、バットに残った水の様子。

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6 ヌメリや汚れを落とし終えたら、ボールにザルにあげておいたサザエを重ねる。

流水を流し入れ、手でサザエとサザエを擦り合わせるように、殻に残ったヌメリや汚れを洗い落とす。

コツ!ポイント!

※ガシガシとサザエの殻と殻とを擦りつけてしまうと、殻がかけて(砕けて)しまう。

力加減に注意すること。

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※表面についた汚れを落とし、再度汚れを洗い落としている様子。

このとき、サザエにヌメリなどが残っていないか、確認すること。

残っているいるようなら、しっかりと洗い落とす。

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※タワシなどを使い、しっかりとヌメリや汚れを落としたようでも、

下画像のように汚れが残っている。

再度、サザエを洗い水が濁らなくなる/汚れが残っていないことを確認する(しっかりとサザエについたヌメリや汚れを洗い落とす)。

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7 サザエのヌメリや汚れをしっかりと落としたら、水気を切る。

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サザエ(姫サザエ)の塩ゆで/ゆで方(煮方/炊き方)

1 鍋にサザエがヒタヒタに浸かる程度量の、

水と塩を適量入れる(塩水)。

サザエ(姫サザエ)ゆで汁(地)/割合(目安)

水に対して1.5%~2%程度量の塩(塩分濃度1.5%~2%程度)

例/水1000mlに対して塩15g~20g程度

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サザエ(姫サザエ)/塩ゆで/身を縮めず柔らかく茹でる方法(ゆで方)

サザエ(姫サザエ)水から茹でるのかお湯から茹でるのかについて

※サザエは基本的に水(冷たい/常温)の状態から茹でる。

サザエに限らず、蓋のようなものがある貝/巻き貝(ナガラミやシッタカなど)は、お湯(温かい/熱い)から茹でてしまうと、身を守るため(驚いたような状態)グッと奥まで入ってしまい、身が取り出しずらくなってしまう。

また、身も硬くなってしまう。

イメージとしては、一気に火を通すのではなく、

じっくり/ゆっくりと火を通すように、茹でる。

サザエ(姫サザエ)/茹でる向きは上に向けて置くのか下に向けて置くのかについて

※人それぞれ考え方など異なることから、

何を正しいとするかは難しいが、

個人的には、なるべく上または、横に向けて置くように、サザエを鍋に並べ置く。

理由としては、蓋を下に向けて置き茹でると、熱が身に直に(ダイレクト)入ってしまう(過度に火が入る/一気に火が入る)印象を受ける。

また、なるべく隙間を作らないように、鍋の大きさを合わせて並べ置き茹でる(煮炊き)ことで、地(煮汁)を少ない量で(無駄にすることなく)煮炊きすることができる。

 

 

2 鍋になるべくサザエの蓋を上または、横に向けて置く。

昆布一片を好みで入れ火にかける、

コツ!ポイント!

※個人的には、サザエを塩ゆでにする際、

サザエと昆布の出汁は相性がよいと考えているため、昆布一片を入れる。

また、出汁として使った昆布も美味しく食べることができることから(盛り付けに変化をつける意味も含め)、盛り付けにも昆布を使用する。

出汁昆布を入れるか入れないかについては、好みに合わせてお試しください。

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3 火にかけ地(ゆで汁)が沸く途中、アクが浮いてきたらオタマなどで丁寧にすくい取る。

地が沸いたら火力を落とす。

落とし蓋(なければ鍋の大きさに合わせて切ったクッキングシートで代用可)して、地がコトコトとなる程度に火力を調整し茹であげる(サザエにしっかりと火を通す)。

 

 

サザエ(姫サザエ)/茹で時間(目安)

※塩ゆでの地(茹で汁)が沸いて火力を落とし、塩ゆでの地(茹で汁)がコトコトとなるよう調整して、落とし蓋をしてから。

小さなサザエ(姫サザエ)なら5分程度

普通~大きなサザエなら10分程度

コツ!ポイント!

※サザエは火を通し過ぎると、身が縮み硬くなってしまう。

※火がしっかりと通った目安としては、サザエにしっかりと火が通っていれば、

身に串などを差し込み、殻から身をスルッと簡単に取り出すことができる。

上記、茹で時間を目安として、茹でれば火が通っていないということはないとは思うが、殻から身を取り出すとき、まだ殻にしっかりと身が張りついているようなら、

再度茹でるなど調整する。

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※茹で汁(泡)が落とし蓋に当たる程度を目安に火力を調整する(イメージとしては泡/気泡を上手く利用して茹であげる)。

茹で汁(地)の表面からサザエが少し出る、ヒタヒタ程度量の少なめの茹で汁を使い、火にかけて立つ泡を上手く利用するように、茹であげることで、

茹で汁を節約できるだけでなく、

サザエを優しく均等(全体)に茹であげる(火を通す)ことができる。

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※茹で終えた、サザエの塩ゆでの様子。

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サザエ(姫サザエ)/味の含ませ方/冷まし方

4 茹で終えたサザエと茹で汁(地)をボールなどに移し換え、自然と冷まし味を含ませる。

コツ!ポイント!

※鍋にサザエと地(茹で汁)を入れ火にかているときよりも、冷める段階の方が味が入る。

冷水など使わずに、自然にしっかりと冷ますことで味を染み込ませることができる。

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5 サザエをしっかりと冷ましたら、そのままタッパーなどの容器に、移し換える。

タッパーなどの容器に蓋をして冷蔵庫に入れる。

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サザエ(姫サザエ)/塩ゆで/身の取り出し方

1 蓋を上に向けるように、サザエの塩ゆでを持つ。

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2 サザエの蓋の端(蓋と殻の隙間)を姫サザエや小さめのサザエなら楊枝または竹串などを使い、

大きなサザエならフォークや目打ち、千枚通し(アイスピック)などを使いグッと差し込む。

コツ!ポイント!

※しっかりと火が通っていれば、ピタリと蓋が閉じているようでも、蓋の端部分を串などをグッと押しつけると、蓋が斜めにズレ上がったような状態にすることができる。

できた隙間から、身に串などを差し込む。

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3 蓋と殻の隙間に串などを差し込む(身に差し込む)。

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4 殻と身をグルリとひねり上げるように、殻から身を取り出す。

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※殻から身を取り出している様子。

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※しっかりと火を通すことで、身だけでなくワタの先端までキレイに取り出すことができる。

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サザエ(姫サザエ)/塩ゆで/蓋の外し方(取り方)

1 片方の手で身を押さえ、もう片方の手で蓋を指でつまむ。

※大きなサザエなど、包丁を蓋に沿わせて切り外してもよい。

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2 そのまま、身から蓋を剥がすように蓋を取り除く。

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※身から蓋を取り除いた様子。

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※サザエの部位ごとの違いについて詳しくは、こちらをご覧ください。

サザエ/部位ごとの違い

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サザエ(姫サザエ)の塩茹で/砂袋の取り方

1 くるっと丸まった先端付近の肝の部分を下とすると、渦のような模様の入った部分と、その上側(身側)のワタのような部分に砂が入っている(砂袋)。

渦のような模様の部分から下のくるっと丸まった肝の先端付近には、

砂が入っていない。

渦のような模様の入った部分から下のくるっと丸まった肝の部分を切り外す。

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※渦のような模様のある部分から下側の砂の入っていない肝部分を切り外す。

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※身の下側(貝柱付近)辺りからワタのような部分を指でつまんで引き剥がす。

または、包丁でしごくようにして取り除く。
※下画像/指でつまんでいるワタのような部分(渦のような模様が入っている部分含む)が、砂が入っている部分(砂袋)。

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サザエ(姫サザエ)の塩茹で/口(歯)の部分の取り方

1 身の部分にぷっくりとしたような、触角のある部分の裏側辺りに、赤みがかった口(歯)がある。

身と触角のある部分の間(隙間)に、包丁で切り込みを入れ開く。

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※包丁の刃先辺りの裏側に、赤みがかった口(歯)の部分がある。

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※身と触角のある部分の間(隙間)から、包丁で切り込みを入れている様子。

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※包丁で切り込みを入れ、触角のある部分を開いた様子。

触角のある部分の裏側にある、赤みがかった部分が口(歯)。

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2 赤みがかった口(歯)の部分を指でつまみ取り除く。

または、包丁でなでるように、取り除く。

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※サザエの口(歯)を取り除いた様子。

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サザエ(姫サザエ)の塩茹で/苦味のある部分の取り方

1 身の下側(貝柱付近)についた薄くヒラヒラとした部分(ヒダ)が特に苦味が強い。

この部分を指または、包丁で取り除く。

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※薄くヒラヒラとした部分(ヒダ)を一部、外した様子。

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※身の下側(貝柱付近)についた、薄くヒラヒラとした部分(ヒダ)を取り除いた様子。

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※砂袋や苦味のある部分、口(歯)など、必ずしも取り除く必要はない。
これらの部分を含め、サザエの味わいとするのであれば、そのまま取り除かずに食べる。

特に大きなサザエなど、気になる。

食べて不快に感じるのであれば、取り除くなど、

好みや状況に合わせて、お試しください。

 

 

小さなサザエ(姫サザエ)の塩茹で/あしらいや八寸などの盛り付け方

1 爪楊枝(黒もじ)を差し込み、身の一部を殻から少し出す。

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2 身から蓋を取り除く。

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3 器に、爪楊枝(黒もじ)を差し込み身を少し出したサザエの塩茹でと、蓋を見栄えよく盛り付ける。

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サザエ(姫サザエ)の塩茹で/盛り付け/食べ方

1 サザエと一緒に塩茹でにした昆布(出汁として使った昆布)を器に合わせた大きさに切る。

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2 器に昆布を敷く。

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3 サザエの塩茹でを見栄えよく盛り付け、茹で汁を適量注ぎ入れる。

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コツ!ポイント!

※一つ爪楊枝(黒もじ)を差し込み、身を少し出し、蓋を外した、サザエの塩茹でを盛り付けることで、盛り付けに変化をつけることができる。

それだけでなく、初めて食べる方など、食べ方のイメージがつく。

※食べ方としては、塩茹で仕上げ温かい状態で食べる。

冷まして、味を染み込ませた(含めた)冷たい状態の塩茹でを食べる。

味を含めたサザエの塩茹でを温めて食べるなど、

好みに合わせて、お試しください。

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どうでしょうか?

サザエの塩茹では、ただ塩水で茹でればよいということではなく、茹で方などにちょっとした手間をかけることで、

身が縮んで硬くなってしまうことを防ぎ、身は大きく柔らかい!

さらには、サザエの味わいを引き立てた、

まさに絶品!サザエの塩茹でに仕上げることが、

できるのでございます。

この機会に是非、お試しください。

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それでは皆様、お付き合いありがとうございました!

また、宜しくお願いいたしますぅ。