【板前レシピ】しいたけの下処理/下ごしらえ

そのやり方ちょっと待った!汚れの落とし方や軸の取り方、飾り包丁や飾り切り/切り方など、椎茸の下処理/下ごしらえついてまとめて徹底解説!

椎茸って洗うのかなぁ。

軸ってどうしたらいいんだろう?

上手く軸が取れないんだよなぁ。

軸の取り方って違いあるのかな?

椎茸の軸を上手く使う方法ってあるのかなぁ。

どうやって切ったらいいんだろう?

椎茸の飾り切りが上手くできないんだよなぁ。

なんて方が、居るとか居ないとか。

ちょっと待った!

椎茸の下処理など、その人がよいと思っているのであれば、その人にとっては正解で、

否定する訳ではないのですが、

例として、椎茸の飾り切りについてですが、

火の通りをよくしようとしてか、

見栄えよく仕上げようとしてか、

何を目的としているか分からない、無理に飾り切りをしようとしたかのような、やたらと大きく切ったものなど、

ただただ、美味しく食べられる部分を無駄にしているだけとしか、思えない。

それだけでなく、見栄えよくするつもりが、

かえって品のない見栄えになってしまうだけ、

とでも言いますか。

個人的には、無理やり飾り切りをするくらいなら、

浅く包丁を入れる(飾り包丁)で充分火を通しやすくすることができる。

かえって見栄えよく仕上げることができるかと。

小さなことのようでも、これらの積み重ねが、

料理の出来栄えを大きく左右する、大切なことだと考えているのでございます。

椎茸の軸に関しても、しっかりとした下ごしらえをすることで、そのままでは硬いと感じる方も、美味しく食べることができる。

椎茸は無駄なくほぼ、まるごと美味しく食べることができるのでございますけど

そこで、今回!

椎茸の汚れの落とし方、石づき(根元)の取り方、

軸の下処理/下ごしらえ、鍋や炒め物、煮物やあんかけ、スープなどの汁物にする場合の様々な切り方、軸をつけたままの椎茸の切り方(裂き方)、軸の切り方(裂き方)など、椎茸の下処理/下ごしらえについて、まとめて解説していこうと思います。

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椎茸(しいたけ)/下処理/下ごしらえ

椎茸(しいたけ)は洗うのかについて

※一般的に市販されている衛生管理が徹底された、

国内で栽培されている椎茸は、基本的に洗わない。

汚れを落とそうと、ジャブジャブと水洗いしてしまうと、椎茸は水に弱く傷みの原因になってしまう。

それだけでなく、旨みや風味が抜け落ちてしまい、

椎茸の味わいを損なってしまう。

汚れが気になる/汚れている場合などは、

その部分を湿らせた、キッチンペーパーや布巾などで、拭き取る。

それでも、汚れが落としきれないようなら、

料理に使う直前にサッと汚れを洗い流し、

しっかりと水気を拭き取る/水気を取り除くこと。

※汚れを拭き取っている様子。

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※傘の裏側や軸など、汚れがあるようなら、その部分を拭き取る。

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椎茸(しいたけ)/軸(じく)の取り方

(1)椎茸/軸の取り方/切り方

1 軸を上に向けて置く。

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2 傘を切らないように、注意して包丁に角度をつけずに、真っ直ぐ(真横に)軸を切り外す。

コツ!ポイント!

※この切り方は量が多い場合など、手早く軸を切り外すことができる。

ただし、傘と軸の付け根ギリギリ付近を切ろうと意識し過ぎてしまうと、

傘に包丁が入ってしまう原因になる。

傘に包丁を入れないよう注意すること。

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※包丁に角度をつけず、真っ直ぐ(真横に)軸を切り外した様子。

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※軸を切り外した傘の部分を触ると、軸の一部が残った状態になり、

傘の部分とは異なる感触をしていることが分かる。

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(2)椎茸/軸の取り方/切り方

1 軸を上に向けて置く。

傘の部分にある軸の付け根に、斜めに角度をつけるように包丁を立て、

刃先を差し込む。

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2 軸の付け根の周囲に沿わせて、ぐるりと包丁を入れ、軸を切り外す。

※イメージとしては、軸を傘の部分からくり抜く感じ。

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※傘の部分からくり抜くように、軸を切り外した様子。

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※多少、軸が残っているような、感触はあるが(1)よりは、軸を残さず切り取ることができる。

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※(1)(2)軸を切り外し終えた椎茸の傘の部分参考画像。

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(3)椎茸/軸の取り方/切り方

1 軸を上に向けて置く。

片方の手で傘の部分をおさえ、もう片方の手で軸をつまむ。

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2 椎茸の軸をひねるようにして、軸を取り除く。

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※手で軸を取り除いた様子。

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※下画像のように、しっかりと軸の部分を取り除くことができる。

ただし、無理に軸を取ろうとすると、傘の部分が裂けてしまう原因になってしまう。

傘の部分が裂けないよう、注意すること。

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※下画像/左から(1)(2)(3)の軸を取り終えた椎茸を並べた参考画像。

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椎茸(しいたけ)/石づきの取り方

※石づきとは、椎茸に限らずキノコ全般にあり、原木や土、菌床などに直接触れていた部分(ついていた部分)。

※下画像/椎茸の石づき参考画像

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1 石づきの取り方としては、切り落とすというよりは、削ぐように切り外す。

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※軸の根元(石づき)を切り落とすのではなく、削ぐように切り外す。

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※石づきを取り終えた軸の様子。

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椎茸(しいたけ)/軸の切り方(裂き方)

※石づきを取り除いた、椎茸の軸をそのまま使ってはならないということではないが、

椎茸の軸は硬く、歯切れが悪い。

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1 椎茸の軸の繊維に沿って、適度な大きさに裂く。

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※椎茸の軸を繊維に沿って、裂いている様子。

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※適度な大きさに裂いている様子。

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※裂き終えた軸の様子。

椎茸の軸は炒め物や煮物など、様々な料理に使え、

美味しく食べることができる。

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椎茸(しいたけ)/基本となる各種切り方

軸をつけたままの椎茸の切り方(裂き方)

1 軸の根元にある、石づきを切り外す。

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※石づきを切り外した様子。

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2 包丁で軸に切り目を入れる。

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※切り目を入れた軸の様子。

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3 切り目を広げるように、繊維に沿って裂く。

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4 椎茸を裂いている様子。

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※軸をつけたまま、裂いた椎茸の様子。

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※軸に切り目を入れ、繊維に沿って裂くことで、

軸を外ずさなくても綺麗に椎茸を切る(裂く)ことができる。

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椎茸(しいたけ)/削ぎ切り

※椎茸を大きく二つに削ぎ切りにする/薄く削ぎ切りにするなど、

料理に合わせて厚みを変える。

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1 真っ直ぐ切るのではなく、包丁を倒し(角度をつけ)斜めに切る。

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※二つに削ぎ切りした椎茸の様子。

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椎茸(しいたけ)/四つ切り

1 軸を外した椎茸の傘の部分を四つに切る。

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椎茸(しいたけ)/薄切り

1 椎茸を端から真っ直ぐに薄く切る(スライス)。

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椎茸(しいたけ)/飾り包丁

※飾り包丁に関しては、椎茸を切るということではなく、浅く切り目を入れる。

火の通り、味の入り(味を染み込みやすく)、見た目をよくするなどの意味合いが強い。

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1 傘の厚みのある部分に、浅く真っ直ぐ切り目を入れていく。

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※縦に切り目を入れ終えた様子。

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2 縦に入れた切り目の向きを横に変える。

同様に切り目を入れる。

格子状(鹿の子)に切り目を入れる。

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椎茸(しいたけ)/飾り切りについて

※飾り切りについてだが、鍋に使う場合など、

必ず椎茸に飾り切りをしなくては、

ならないということはない。

火の通りや味の通りをよくすることを目的としているなら、上記にある飾り包丁で全く問題ない。

※見栄えよく仕上げることを目的として、飾り切りをしているのか、何がしたいのかよく分からないような飾り切りを多く目にする。

例としては、椎茸の傘めいっぱいの長さの切り込みを入れているもの。

傘の部分(身)をこれでもかっていうくらい、深く大きく切り取っているもの。

人それぞれ好みや考え方が異なることから、

否定する訳ではないが、

個人的には、全く理解できない。

それだけでなく、上記にあるような飾り切りらしきものを良しとする、美的感覚がそもそもない。

ただただ、品の悪い見た目の、

訳の分からないものにしか見えない。

そんなことをして、わざわざ食材を無駄にするくらいなら、はなから切らない方がよい。

※練習しているというのであれば、自分のためにも、

一つでも、多くやるべき。

ただし、切り取った部分も無駄にせず、

食材を大切にし、しっかりと食べること。

※自分も今まで、これでもかっ!てくらい、

夜な夜な一人で色々とやってきました。

もし、包丁を握ったばかりで、頑張って練習している方がご覧になっているのであれば、自分は偉そうなことを言えるような、者ではありませんが伝えたい!

調理場で先輩方に、あぁだこぉだ言われて、日々、歯をくいしばって頑張っていることでしょう。

でも、皆、同じ思いをして、そこを乗り越えた方々です。

人ができることは、時間がかかったとしても、いつか必ずできるようになります!

頑張ってください!

はっ!?申し訳ございません。本題に戻ります。

上記にある格子状(鹿の子)に入れた、

飾り包丁の方が、見栄えよく品のある仕上がりと感じる。

それだけでなく、美味しく食べることができる部分を無駄にしているだけと考える。

花切り(V字の切り込みを三本合わせる)をするのであればイメージとしては、

なるべく、身を無駄にしないように、椎茸の傘の厚みがある部分のみにV字の切り込み三本、見栄えよく合わせるように入れる。

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椎茸(しいたけ)/飾り切り

1 椎茸の傘の厚みのある部分にVの切り込みを三本、

見栄えよく合わせるように入れる。

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椎茸の飾り切り(花切り)の悪い例

※無理に飾り切りをしようとして、

ぎゅっと握るように椎茸を持つ。

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※ぎゅっと握るように椎茸を持ち、V字の切り込みを入れている様子。

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※椎茸をぎゅっと持ち、一本目のV字の切り込みを入れている様子。

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※ぎゅっと握るように椎茸を持って、切り込みを入れることで、切り目が下画像のように、裂けてしまう。

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※悪い例として、傘の部分めいっぱいに切り込みを入れた様子。

見栄えを損なうだけでなく、下画像右にある切り取った部分を見れば分かるように、美味しく食べることができる部分を無駄に切り取ることで、多くの無駄が出てしまう。

悪い例の一例だが、この他に多く目にするのが、

半分くらい切り取ってるの?と、思えるほど、

一つ一つの切り込みを深く大きく、V字の切り込みを入れたものなど、個人的には、料理は目で食べると言われるほど、見た目(見栄え)も大切だが、

何事にもいい意味での適当がある。

見栄えよく(見た目よく)、食材を無駄なく、

美味しく食べることの方が大切だと考える。

これは個人的な考え方なので、

好みや考えに合わせせて、色々とお試しください。

上記にある切り方以外にも、みじん切りや細く切る(細切り)など、料理に合わせて色々とお試しください。

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どうでしょうか?

無駄なく!美味しく!

椎茸を食べるには、しっかりとした下処理/下ごしらえが大切!

椎茸がさらに好きになること間違いなし!?

この機会に是非、お試しください。

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それでは皆様、お付き合いありがとうございました!

また、宜しくお願いいたしますぅ。