【板前レシピ】おきゅうと/食べ方

おきゅうとが旨い!酢の物!和え物!デザートに!料理の幅が広がる!おきゅうとを使った様々な料理レシピなど、まとめて徹底解説!

おきゅうととは

エゴノリという海藻を固めた食べ物(加工食品)

福岡県の【郷土料理】として、広く知られている。

おきゅうと由来/語源

食糧難の際、多くの人々を餓えから救ったことから、【御救人/おきゅうと】

漁師が作ったことから、【沖人】【沖独活】など、様々な呼び名や、謂われがある。

おきゅうと主な食べ方

おきゅうとを切り、醤油や酢醤油(合わせ酢)などをかける。

酢味噌をつけて食べる。

きな粉などをまぶし、デザートのように食べるなど、様々な食べ方を楽しむことができる。

また、おきゅうとは火にかけることで、煮溶かすことができる。

再度、冷やし固めことができるため、料理のイメージに合わせて、好みの形に変えることもできる。

おきゅうと食感などの味わい

気になるほどのクセもなく、ほのかに磯の香りを感じる。

個人的に、おきゅうとの味わいの最大の魅力は食感だと考える。

ツルンと、プルンとした食感をしていて口当たりがよい。

こんにゃく、くずきり、寒天、ところてんなどともまた違った、

【おきゅうと】ならではの味わいをしている。

また、おきゅうとを火にかけて煮溶かすとき、

温まってくると、磯の香りが漂う。

【おきゅうと】についての説明はこれくらいにして

おきゅうとってなんだ?

見たことあるけど、こんにゃくではないの?

美味しいのかな?

どうやって食べるんだろう?

なんて思った方が居るとか居ないとか。

ちょっと待った!

まぁ。この【おきゅうと】!

とにかく旨い!

簡単に食べることができ、様々な食べ方を楽しむことができる!

それでいてお手頃価格ときたもんだ!

見かけたら手にすることをオススメしたい!

食材の一つといっても良い!と、

思えるくらい絶品でございます。

そこで、今回!

おきゅうと切り方や、煮溶かし方、

おきゅうとを使ってを使った様々なレシピや食べ方。

デザートの作り方など、まとめて解説していこうと思います。

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おきゅうと/食べ方

おきゅうと/下処理/下ごしらえ/切り方(1)

1 おきゅうとを洗い、水気をしっかりときる。

※全てのおきゅうとが、この形をしているということではないが、今回、解説で使用している形のおきゅうとに合わせた、切り方を二通り解説している。

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2 おきゅうとを好みの厚さに切る。

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おきゅうと/下処理/下ごしらえ/切り方(2)

1 おきゅうとを洗い、しっかりと水気をきる。

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※下画像をご覧いただければ分かるように、しっかりとした厚みがある。

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2 おきゅうとを横に向けて置き、薄く切っていく。

コツ!ポイント!

※おきゅうとのような、柔らかな食材を下画像のように削ぐように薄く切る場合、

おきゅうとの上に乗せている手(指)に、力を入れて押すようにしてしまうと、その部分がデコボコとしてしまい、薄く平らに切ることができない。

デコボコとしてしまうだけでなく、穴が開いてしまうなどの原因になる。

おきゅうとの上に乗せている手(指)で押す/押さえつけるではなく、

イメージとしては、優しく手(指)を添えるようにすることで、薄く平らに切ることができる。

また、綺麗に切れない原因としては切り方にある。

切り方としては、まず包丁は角度をつけず真っ直ぐ、おきゅうとに包丁を入れたら、途中で包丁を止めず、すーと流すように、一回で切るように意識して切る。

これらを意識して切ることで、薄く平らに(綺麗に)切ることができる。

仮に、包丁に角度がついてしまったとしても、

おきゅうとから透けて見える、包丁の見え具合で、包丁の刃が上を向いてしまったか、下を向いてしまったかを確認することができ、修正することもできる。

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※薄く切ったおきゅうとの様子。

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3 麺のようなイメージで、おきゅうとを細く長く切る。

コツ!ポイント!

※イカなどを切るときもそうだが、

形を崩さないように細く長く切り、

揃えて盛り付けようとしていたのに、

切ったイカが、包丁にくっついてしまい、

切り終えたとき、形が崩れバラバラになってしまったなどの、経験はないだろうか。

形を崩さないように、細く長く切る場合、

包丁を倒し、刃の全体を使って切ってしまうと、

包丁と食材が接している面が多くなり、

切り終えた食材が、包丁にくっついてしまう。

包丁に食材がくっついてしまうことで、切り終えたとき、形が崩れバラバラになってしまう。

切り終えたとき、形が崩れないように切るには、

包丁を立て、刃先を使って切る。

刃先を使って切ることで、食材と包丁が接する面が少なくなり、食材が包丁につかずに、形を崩さず切ることができる。

※包丁を立て刃先を使って、おきゅうとを細く、長く切っている様子。

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※同様に包丁を立て、刃先を使って切っていく。

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※包丁を立て刃先を使って切り終えた、おきゅうとの様子。

下画像のように、形を崩さず切ることができる。

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※切り終えたおきゅうとの形を崩した様子。

下画像をご覧いただければ分かるよう、形を崩さず細く長く切ることができる。

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おきゅうと/料理レシピ/作り方

おきゅうと/刺身/食べ方(1)

1 器に、あれば大葉を敷き、その上に切り終えた、おきゅうとを見栄えよく盛り付ける。

好みで、手前にわさびを適量、盛り付ける。

コツ!ポイント!

※好みで、鰹節(削り節)を天に乗せてもよい。

醤油や土佐醤油をつけて食べる。

※土佐醤油の作り方に関しては、こちらをご覧ください。

刺身醤油/土佐醤油/作り方

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おきゅうと/ソーメン仕立て/食べ方(2)

1 器に見栄えよく、おきゅうとを盛り付ける。

天に刻んだネギ、おろし生姜、好みで、刻んだ茗荷などを盛り付ける。

ソーメンつゆ/割合(目安)

出汁5~6、濃口醤油1、みりん1

コツ!ポイント!

※刻み海苔を天に盛るなど、好みに合わせて、色々とお試しください。

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おきゅうと/酢の物/食べ方(3)

1 器に見栄えよく、おきゅうとを盛り付ける。

天に長ネギの白い部分を細く切った、白髪ネギを乗せる。

土佐酢や酢醤油(合わせ酢)を適量、注ぎ入れる。

※土佐酢(合わせ酢)の作り方について詳しくは、こちらをご覧ください。

土佐酢(合わせ酢)/作り方

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コツ!ポイント!

※白髪ネギに限らず、酢に漬けた茗荷(酢取り茗荷)など、好みに合わせてお試しください。

※酢取り茗荷の作り方について詳しくは、こちらをご覧ください。

みょうが/甘酢漬け/酢取り茗荷/作り方

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おきゅうと/中華風/食べ方(4)

1 器に見栄えよく、おきゅうとを盛り付ける。

中華ドレッシングを適量かけ、天に針唐辛子(糸唐辛子)を乗せる。

※中華ドレッシングの作り方に関して、詳しくはこちらをご覧ください。

中華ドレッシング/作り方

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コツ!ポイント!

※針唐辛子(糸唐辛子)や白髪ネギ、ゴマを散らすなど、

好みに合わせて、お試しください。

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おきゅうと/酢味噌かけ(酢味噌和え)/食べ方(5)

1 器に見栄えよく、おきゅうとを盛り付ける。

天に酢味噌をかける。

酢味噌/からし酢味噌/割合(目安)

白味噌2、砂糖0.5~1、酢0.5~1

※合わせて、しっかりと砂糖を溶かす。

これに、練りからし適量を加えれば、からし酢味噌になる。

即席で、さっと作る場合などに適した酢味噌。

※白味噌は甘味が強いので、まずは少なめに砂糖を入れ、味をみて調整するとよい。

酢に関しては、下画像のように天に乗せるようにかける(鞍掛)場合は少なめに、酢味噌をつけながら食べる場合は、多めにするなどの、調整が必要になる。

ただし、酢味噌を緩くしようとして、酢を増やせば、酢がキツくなり過ぎてしまう。

そのような場合、甘酢を使って緩めるとよい。

※甘酢の作り方について、詳しくはこちらをご覧ください。

甘酢/作り方

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コツ!ポイント!

※必ずしも、酢味噌をかける必要はなく、つけながら食べる場合は、酢味噌を別皿に入れる。

おきゅうとに、酢味噌を絡めるように和えて酢味噌和えにするなど、

好みに合わせて、お試しください。

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おきゅうと/煮溶かし方/好みの形にする方法

1 鍋に、おきゅうとを入れ火にかける。

鍋底に焦げつかせないようヘラを使い、おきゅうとを煮溶かしていく。

おきゅうとをしっかりと煮溶かしたら、火を止める。

おきゅうとを流し缶などに入れ、冷やし固める。

※おきゅうとを煮溶かす火力についてだが、

おきゅうとは水分が多く、煮溶かし方などに、慣れがあり、

感覚を知っていれば、ある程度までは、火力を強くしても、焦げつかせることはないが、初めての方など、感覚を掴むまでは、

弱火~弱火の強火程度の火力で、ヘラを使いじっくりと煮溶かすようにすると、

鍋底が焦げつくなどの失敗を防ぐことができる。

コツ!ポイント!

※解説では、おきゅうとを鍋に入れ、そのまま火にかけ煮溶かしているが、

鍋底に焦げつかせないように、煮溶かすには、絶えずヘラを動かすなどの必要があり、多少の慣れが必要になる。

鍋底に焦げつくなどの失敗を防ぐ(焦げつかせずらくする)方法として、

ヒタヒタ程度(少量の水)の水を入れて煮溶かす。

他には、湯を沸かした鍋の上に、鍋を重ね二重鍋(二重底)にして、

おきゅうとを入れ湯煎して、煮溶かすなどの方法がある。

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※おきゅうとの煮溶かし方を解説するため、

薄く切ったおきゅうとを使い、煮溶かしているが、

料理に使って残ったおきゅうとや、切り方を失敗して形が崩れてしまったなどの、

おきゅうとを煮溶かし、流し缶などを使い、固め直すことで、再度、形を整えることができる/好みの形にすることができる。

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※おきゅうとを火にかけて、温まってくると、おきゅうとの香りが立ってくる。

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※火にかけて、おきゅうとを練るように煮溶かしていくと、徐々におきゅうとがとろっとしてくる。

焦げつきやすくなってくるので、注意すること。

※塊などが残らないよう、全体をしっかりと煮溶かす。

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2 煮溶かしたおきゅうとを流し缶などに、流し入れ、冷やし固める。

コツ!ポイント!

※煮溶かしたおきゅうとは、冷やすと固まる。

今回、流し缶などを使わず、ラップを使った方法を解説している。

好みに合わせて、お試しください。

(1)ラップを広げ、その上に煮溶かしたおきゅうとを適量乗せる。

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(2)おきゅうとを乗せたラップをねじるようにして止める。

おきゅうとを冷やし固める。

※ラップが上手く止まらないようなら、輪ゴムなどを使い止めてもよい。

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※ラップで包み、冷やし固めたおきゅうとの様子。

下画像(左)/ラップを使い冷やし固めたおきゅうとの様子。

おきゅうとを煮溶かして、固め直すことで、好みに合わせた形にすることができる。

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おきゅうと/デザート/食べ方(6)

1 ボールなどに、きな粉を入れる。

コツ!ポイント!

※解説では、きな粉に砂糖適量、塩少々(隠し味程の度量)を入れ、

しっかりと混ぜ合わせている。

好みに合わせて、お試しください。

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2 おきゅうとを入れ、全体にしっかりときな粉をつける(まぶす)。

コツ!ポイント!

※簡単におきゅうと全体に、きな粉をまぶしつける方法としては、

ボールを持ち、おきゅうとをきな粉の上で転がすように、軽く振るとよい。

※解説では、煮溶かし固め直したおきゅうとを使用しているが、細く切ったおきゅうとなど、好みに合わせて、お試しください。

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※おきゅうとにきな粉をしっかりとつけた(まぶした)様子。

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3 器に、きな粉をつけた(まぶした)おきゅうとを見栄えよく盛り付け、黒蜜をかける。

コツ!ポイント!

※黒蜜がないからと、無理に用意しなくても、

きな粉(砂糖適量、塩少々で味を整えたきな粉)をつけた、おきゅうとをそのまま美味しく食べることができる。

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どうでしょうか?

気になるようなクセもなく、

ほのかな磯の香り。

おきゅうとの味わいの最大の魅力!

ツルン、プルンとした【おきゅうと】ならではの、食感が最高に旨すぎる!

様々な料理を楽しめる【おきゅうと】!

この機会に是非、お試しください。

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それでは皆様、お付き合いありがとうございました!

また、宜しくお願いいたしますぅ。